"IT長者の儲けすぎ"は社会の活力を奪う

"IT長者の儲けすぎ"は社会の活力を奪う

※写真はイメージです(写真=iStock.com/nopparit)

大学時代のルームメイトがマーク・ザッカーバーグだったことから、フェイスブックの共同創業者となり、20代にして富裕層となったクリス・ヒューズ。その後、政財界で存在感を見せるが、自分のように「たまたま運がよかった人間」が冨を恒久的に独占することに疑問を感じるようになる。彼が提案する「勝者総取り社会」の改革案とは――。※本稿は、クリス・ヒューズ著『1%の富裕層のお金でみんなが幸せになる方法』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

■オバマの選挙キャンペーンで指揮を執った

2013年5月、僕はアトランタの屋内競技場、ジョージア・ドームの中央に設けられた木製ステージの演壇の横に立ち、ジョージア州立大学の学長が、その年の卒業式に列席した学生とその家族、計2万人の聴衆に僕を紹介してくれるのを聞いていた。

「クリスは2004年に起業家としてキャリアを開始し、ハーバード大学のルームメイトとともにフェイスブックを設立しました」と彼は言った。「2007年にはバラク・オバマの選挙キャンペーンでオンライン戦略の指揮を執りました」。学長はあといくつか僕の業績を挙げ、聴衆は割れんばかりの拍手で応えた。僕は自分の人生で最大の観衆にスピーチをするために演壇に上がった。一瞬、ロックスターになったような気分を味わった。

そんな栄光もつかの間のことだった。

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