「安さ」で選ぶ時代は終わった、ビックロのSIMフリースマホ売り場で聞いた最新トレンド

「安さ」で選ぶ時代は終わった、ビックロのSIMフリースマホ売り場で聞いた最新トレンド

SIMフリースマホの購入基準は価格から機能へ。売り場にも変化が生じている

 2014年ごろから広がりをみせ、今ではすっかり市場に定着したSIMフリースマートフォン(スマホ)。かつては「格安スマホ」の名称でコスパを重視するユーザーに選ばれていたが、2019年2月現在の売り場は老若男女問わず幅広い層で賑わっている。最新動向を「ビックロ ビックカメラ 新宿東口店」で聞いた。
 早くからSIMフリースマホの販売に力を入れてきたビックカメラでは、隣接するキャリアのスマホ売り場と差別化するために、床や柱を黄色で統一した売り場を展開してきた。顧客が迷わず売り場にたどりつくための工夫だという。ビックロの携帯電話コーナーを担当する城田真一主任は、「デジタルの知識に長けたお客さまがメインだったが、今では家族連れでSIMフリーを選ばれるお客さまが増えてきた」とユーザー層の変化を語る。
 端末を購入する基準にも変化が生じている。かつては「安いサービスを、安い端末で」というコスト意識がSIMフリーに乗り換える大きな理由だったが、現在は「サービスが安い分、端末は自分の使い方に合ったものを」と考える顧客が増えているそうだ。「キャリアの“0円販売”が終了して時間が経ち、端末にお金をかけることへの抵抗感が薄れてきたのではないか」と城田主任は推測する。
 実際、全国の家電量販店やECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」で集計したSIMフリースマホの平均単価は2018年12月で2万7338円。昨年同月は2万4818円なので、2520円上昇している。
 最新のトレンドとして、城田主任はゲーム需要を挙げた。「ハイクオリティのスマホゲームを快適にプレイするために、それに見合った高性能の端末を求めるお客さまが若い世代の男性を中心に増えた」(城田主任)。ビックロでは、ゲーミングスマホやゲーム用のアクセサリを目立つ場所で展示しているほか、ゲームに最適なスマホの基準が分かる販促ツールなども用意している。
 売れ筋としては、ファーウェイやシャープ、ASUS、OPPOなどのメーカーが伸びている。販売台数シェアで2年連続のNo.1を獲得したファーウェイは、昨年末に米中対立に伴うさまざまな報道が飛び交ったものの、影響は軽微なようだ。「数件の問い合わせはあったものの、売れ行きは落ちていない。そもそも問題になったのはインフラに関する話なので、販売現場では自信をもって同社のスマホを販売している」と城田主任は説明する。
 2019年も成長が予測されるSIMフリースマホだが課題もある。例えば、非接触決済への対応。昨年から急速にキャッシュレスサービスが浸透してきたが、SIMフリースマホではまだ非対応モデルが主流だ。急速に市場が拡大したことで生まれた潜在的な需要。今年はそれらに応える端末の登場にも期待したいところだ。(BCN・大蔵 大輔)

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