認知症のケアマネジメントで研修会、若年性対応に困難も−東京都
2009年9月30日(水)13時50分配信 医療介護CBニュース
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研修会では、順天堂大医学部の柴田展人准教授が、認知症の発生メカニズムや症状をはじめ、治療薬である「塩酸ドネペジル」(商品名=アリセプト)の効果や投与における注意点、新たな治療法である「アミロイドワクチン療法」などについて講義を行い、認知症への理解を求めた。
続いて、日本社会事業大の下垣光准教授が認知症高齢者へのケアマネジメントについて説明。下垣准教授は、ケアマネジャーは認知症の人が生活などをする上で現時点でできることを見いだし、役割や居場所を提供できるかを考える必要があると指摘。また、問題や症状だけでなく、「プラスの部分」にも着目し、将来的な見通しを立てるためのアセスメントをしてほしいと述べた。
後半のシンポジウムでは介護事業者や利用者の家族を交え、認知症の人を支えるためのケアマネジメントについて話し合った。
7年前に47歳でアルツハイマーと診断された男性の妻が、これまでの経緯と現在の状況を語った。この女性は、若年性認知症の初期段階において本人の病気の自覚と経済面での支えが大切と述べたほか、女性自身も病気の治療中であることから、現在男性は小規模多機能サービスを利用、週2回は日中に自宅に戻り、夫婦で過ごしているとした。
この男性が利用している「小規模多機能ホームみなみだいら」(東京都日野市)管理者の来島みのり氏は、施設を昨年9月に開設したばかりで、これまで若年性認知症の利用者を受け入れたことがないほか、夜勤対応を常時行うことで赤字を生むリスクがあったが、利用してもらうことを決めたという。
利用当初は、男性が入浴を嫌がって洗身援助ができなかったり、座ったまま寝てしまい、動かすことが困難だったりするなど、高齢者支援とは違った難しさがあったと説明。しかし現在では、男性は落ち着いてサービスを利用しているという。
来島氏は、小規模多機能サービスを運営する上で、協力医療機関との連携は必須と言い、困ったときにいつも駆け付け、必要に応じて他の医療機関と連携してくれる現在の協力診療所をとても信頼しているという。
質疑応答では会場から、認知症の場合はどこで受診したらいいのかという質問があり、柴田准教授は、脳神経外科は診断技術に優れており、精神科は薬の使い方に慣れているといった特徴を指摘。受診の際は家族だけでなく、ケアマネジャーも来ることが望ましく、その際は患者についての情報をなるべく分かりやすく紙に書いてまとめてもらえば、医師にも参考になるとした。
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