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経済総合

諦める回数は1回だけにする

2009年10月29日(木)10時0分配信 CAREERzine

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ココロ社[著]

仕事上の決断にせよ、そうでない決断にせよ、諦めたり思い直したり、というのは効率がよくないです。今回は、「諦める回数は1回」と決めておくと、無駄がないというお話です。

 こんにちは。ちょっと今回は抽象的な話です。  人生における「諦め」問題についてです。

 仕事でもプライベートでも、「あれがほしい」とか「こうなりたい」と願うことがあると思います。それが自分の手の届かないものだったら諦めてしまうものです。それはそれでつらいですし、かといって、諦めずに考え続けるのもしんどいですよね。今回は、そんな「諦め方」について考えていきたいと思います。

 一言で言うと、仕事上の決断にせよ、そうでない決断にせよ、「諦める回数は1回」と決めておくと、無駄がないというお話です。

■時間が経つと得をすること、損をすること

 まず、時間の経過と、やりたいことの実現の度合いの関係について考えてみましょう。

 よく聞くのが、婚活がうまくいっていない女の人の話。これが実際、何%くらいの未婚の女の人がそうなのかはわかりませんが、「これだけ長い間待ったのだから、○○ちゃんより条件のよい夫がほしい!」的な気持ちになると言われています。それがよくある話なのかどうなのかはともかく、よほどがんばらないと、いい年齢になると、今と一年後で、おつきあいできる人の条件―念のため書き添えておきますが、年収や容姿の話だけをしているのではなく、包容力があるか、とか、教養はあるか、なども当然含まれます―は悪くなってしまうのが普通ですよね。これは男の側でもまったく同じで、「これだけ長い間待ったのだから、条件のよい嫁がほしい!」という気持ちの実現もなかなか難しくなってきます。

 結婚の場合は1対1でするものなので、ちょっとした巡りあわせがあったりすると、状況はたちまち一変したりもするものです。とはいえ、平均値を取ると、待てば待つほど期待以下の結果になってしまう傾向にあります。そして、決断を先送りにしたり、「もういいや」などと、投げたふりをしてしまうと、ふと「もういいや、と思っていたけどやっぱりよくない!」と思ったときに得られるものは、もう欲しいと思わないようなものになってしまうかもしれません。

 なぜ待つといいことがあるような気がするかというと、若いうちは多少努力して待っていると、いいことがあったからだと思います。たとえばコツコツ勉強をしていれば、まず成績はあがります。勉強をしなくて成績が落ちた人はいても、勉強をして成績が落ちた人はほとんどいないはずです。また、話がおもしろくなったり、スマートな大人の振る舞いというものを多少は覚えていくものだし、放っておいても背が伸びたりもします。

 ただそれも、結局は30代くらいの話で、いつの間にか、待つことが損につながることも出てくるのです。

 ……などと書くと、ドンヨリしてしまいそうですが、年齢に関係なく、待つとよくなるものの代表は買い物、ですよね。電化製品は時間が経てば経つほど、安くていいものが手に入ります。たとえば、個人的に「待ち」と思っていたもので、最近手に入れて大満足したのがiPhoneです。今年は新しいバージョンも出て、料金も安くなって、かつ、待った分だけ使えるアプリケーションのラインナップも増えていて、使いたいソフトがいっぱいです。ただそれにしても、先に買うと損かというと、先に入手したらそれだけ長い時間使えるので有利と考えることもできるので、待てば待つほど全体として幸せな選択ができるとは限りません。

■諦めることで、目標からいっそう遠ざかってしまう

 個人差はありますが、よほどの人でない限りは、年齢を重ねると能力は下がっていきます。たとえば、恥ずかしながら、わたしの例で言うと、記憶力がここ数年で格段に落ちました。純粋な脳機能の低下だけでなく、パソコンにメモを取っておいて、検索すればいいや、と思って記憶の機能をパソコンに代行させてしまった結果、退化したところもあるにせよ、何かを覚えるのに大変な労力がかかるようになってしまいました。ふと高校時代の先生の言葉が脳裏をよぎります「ええか、こうやって物事を覚えられるのは本当に今のうちだから後悔しないように勉強せなあかんで!」―当時は聞き流していた言葉が今になってずっしり響きます。

 ということで、英語を身につけたい、と思って、iPodに英語の教材を入れて中途半端に聞いてみたり別の音楽に心を奪われたりしていているうちに、どんどん脳は劣化し、もう覚えてもすぐ忘れてしまうから、続けるのがバカバカしい…と思えるようにまでなってしまいました。

 時間がないから後にしようと思って後回しにしているうちに、もう時間を作ってもなかなか覚えられない状態になってしまったのです。そして、さらに「時間を作っても覚えられないからいいや」と思って投げてしまっているのですが、数年後、やる気になるかもしれないわたしは、「前もひどいと思っていたけど、いっそうひどいから本当にもう諦めるしかなくなった」という事実に直面することでしょう。








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