洋上風力発電、ついに実現目前!?
2009年10月13日(火)11時7分配信 地球のココロ
-PR-
発電時にCO2が出ない風力発電。クリーンエネルギーとして各地に巨大風車の設置が進む一方、風車の設置に適した場所が限られるなどの課題もあります。
そんな中、戸田建設や京都大学など4者が「浮体式洋上風力発電」の開発を進めています。海上に巨大風車を浮かべるというもので、先日1/10モデルの実証実験が成功しました。
実証実験装置は高さ12.5mで、その内7mが海中に沈む部分。ちょうど、魚釣り用の浮きを巨大化して、上端に風車をつけたような形をしています。長崎県佐世保市の海上に実際に浮かべて、検証を行いました。
風力発電は、太陽光発電などとともにクリーンエネルギーとして有望視されていますが、国土の狭い日本では、風車の設置に適した場所が少ないとされています。また、風車が民家に近い場合、風車から出る「低周波音」が住民の健康に影響をおよぼすとも指摘され、環境省も調査に乗り出しました。
海外ではすでに洋上風力発電が実用化していますが、これは水深の浅い海に固定して設置するタイプ。沿岸を深い海に囲まれている日本では、導入できていません。
一方、風車を浮かべる「浮体式」の強みは、水深の深い海でも設置が可能なこと。実用化されれば日本の沿岸にも設置が可能です。固定式よりも移動しやすく、吹く風の状況やエネルギー需要に応じた設置ができるとのことです。
開発を進める戸田建設、京都大学、佐世保重工、日本ヒュームの4者は今回の実験の成功を受けて「技術的課題は克服した」として、今後、実際の大きさのモデルで検証実験を行い、実用化をめざすそうです。
風が山や建物にさえぎられない海上は、陸上よりも風力発電に適しているとも言われ、今回の「浮体式風力発電」の実験成功により、日本での海上風力発電の導入が一歩近づいたといえるでしょう。
【参考サイト】
戸田建設(プレスリリース)