TOEIC、今日から値下げ 30年目で初となる「受験料改定」本当の理由
2009年9月13日(日)9時30分配信 MONEYzine
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英語能力テスト「TOEIC」(トーイック)を実施・運営する財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(以下、IIBC)は、13日に実施する第149回TOEIC公開テスト以降、受験料を従来の6300円から5700円に600円値下げする。
テスト開始から30年で初の値下げとなるが、同協会はその理由について、受験者が増えたことで「協会の安定的な運営が見込めるようになった」と説明している。しかし急な値下げに対し、首をかしげる受験者もいたようだ。
IIBCは第149回、第150回(10月25日実施)のTOEICテストに申し込んでいた受験者には、値下げ分を返金すると発表しているが、受験者の1人、練馬区の会社員(男性・28才)は申込み後に協会から返金の知らせがきて驚いたという。「受験料を支払った後に、メールで値下げの告知が来てびっくりした。値下げするなら次のテストからでも良いのでは・・・。わざわざ申し込んだ受験者全員に返金するなんて、ずいぶん慌てている印象を受けた」。
受験料の見直しの背景には何があったのだろうか。きっかけは、IIBCを所管する経済産業省が今年2月に実施した立入検査(原則3年に1度実施)だった。
同省が2008年度の収支見通しを踏まえ検査した結果、事業費用に対する内部留保の割合が3割を超すことが判明。公益法人は大幅な黒字を続けるのは不適当とされており、指導監督基準では内部留保比率の目安は3割程度以下だ。つまりTOEICを運営するIIBCは、財団法人「日本漢字能力検定協会」(漢検)と同様に儲け過ぎだと指摘されたのだ。実際に08年度に確定した当期収支差額は6.3億円に上った。
世の中の注目が漢検問題に集まっていた今春に、経産省から受験料の引下げの可否について検討を言い渡されたIIBCが、急いで09年度の予算を作り直し、8月の値下げ発表に至った――というのが、唐突にも感じられる受験料改定の経緯のようだ。
1979年に日本でスタートし、今では世界約90ヶ国、年間約500万人が受験するほど普及に成功したTOEIC。理事長らによる協会の私物化が明るみになった漢検問題とは別問題だが、今後は再び指摘を受けることのないよう、適正な運営が求められる。
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