メディアやアナリストに洗脳されてはいけない 相場における「大幅高」というワードを疑え
2009年10月27日(火)10時0分配信 MONEYzine
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投資初心者の方には「大幅高」「暴騰」という相場用語は魅力的に響きます。相場に慣れた方は、なにげなく聞き、口にする言葉です。しかし「大幅高」は本当に大幅高なのでしょうか? ありふれた相場用語の「本当?」を、今回は御一緒に考えてみましょう。
■何を基準に「大幅高」「暴騰」なのか?
普段相場に向かっていると、なにげなく耳にする、口にする「大幅高・大幅安」「暴騰・暴落」という言葉があります。毎日耳にし、口にするため、当然のように、そしてあまり深く考えないで受け入れ、使ってしまう言葉です。
しかし、何を基準に「大幅高」「暴騰」なのでしょうか?
1987年のブラックマンデーや、日経225先物でサーキットブレーカーが発動する昨年秋のような下げであれば、問答無用で「暴落」といっていいでしょう。また、本年3月中旬から見せた3ヶ月間で約45%の株価指数(日経平均)上昇は、迷うことなく「暴騰」といっていいかと思います。
「大幅高」「暴騰」などは、本来、株価の上昇・下落を示す「値幅」や「(前日比、前週比等の)尺度」で使われる言葉なのですが、どれだけ株価が上昇・下落すれば、大幅なのか、暴なのか、その基準はあいまいです。しかも、相場の世界においては、これらは幅と尺度という本来の意味に、さまざまな「不純物」がのっかり使われます。
以下、その「基準のあいまいさ」と「不純物」の主なものを見ていきましょう。
■その1 「投資家の心理・主観」
仮に、日経225先物がザラ場で150円下げたとします。ある投資家(投機家)は、ロング(買い)ポジションで既に200万円の含み損を抱えています。その状態で、ザラ場150円の下落を体験したとします。
その投資家は「大幅安で含み損が拡大」とブログに書きます。似たような心理・状態の人が、コメント欄に「今日は大幅安で、お互い含み損拡大で痛いですね」と書けば、そのコミュニティでは、150円の下落が「大幅安」となります。
しかし、日経225先物の150円下落は、本当に「大幅安」なのでしょうか?
本年6月2日から6月9日の6営業日、相場は停滞し、日中値幅は6日連続でほぼ100円割れ。その中には、日中値幅が50-60円という今年最低水準の日もあり、このような狭い値幅は、1年11カ月ぶりのことでした。
このような値幅の狭い相場展開が続き、突然150円安があれば、「大幅安」「急落」と言うのも分からないではありません。しかし、このような狭い値幅で、しかもそれを連発することは、相場ではめったにないことです。
このような数年に数回しか起こらない狭い値幅を基準として「大幅安」と言っていいのでしょうか? 時間軸を変えて見てみましょう。
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