東証「アローヘッド」新システム始動で証券業界再編も 【日経新聞の読み方】第10回
2009年11月6日(金)10時0分配信 MONEYzine
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まいど! 相場の福の神・藤本誠之です。来年年初、東証の新たな株式・CB売買システム『アローヘッド』が稼働します。東証のふれこみは、「高速性・信頼性・拡張性を兼ね備えた売買システム」とのことで、ジェイコム株誤発注事件やライブドアショックによる売買停止の反省を踏まえて開発されているものです。
■アローヘッド始動
ジェイコム株誤発注事件やライブドアショックによる売買停止の反省を踏まえて開発されたという、東証の新たな株式・CB売買システム。東証によると、「高速性・信頼性・拡張性を兼ね備えた売買システム」とのこと。
来年年初より、この次世代システム『アローヘッド』が稼働すると、株式市場にも大きな変化の波が訪れると、私は考えています。今回は、相場の福の神が考える『アローヘッド後』のマーケット状況について、お話いたしましょう。
■高速化で変わること
「『アローヘッド』の稼働が始まると、何が変わるの?」 まず第一にいえるのは、「取引が強烈にスピードUPする」ということです。現在のシステムでは、注文を出してから東証まで飛んで行くのに1.2秒、受注できたよ、という反応が返ってくるのにまた1.2秒かかっていました(まぁ、「飛んで行く」というのはイメージですけどね)。
この発注とリアクションにかかる時間が、アローヘッドではザックリと100分の1になるんです。ということは、これまでに比べて「あっという間」に注文が完了するんですね。
今までは、取引に生じる「時差」があったので、板を見て注文を取り消そうとしても、取り消しを発信して東証まで飛んで行く間に、受注が成立してしまって、文字通りの「1秒差」で取り消せないという悔しい事態があり得ました。
居酒屋で生ビールのお代わりを注文したけど、やっぱり違うものにしようと思い直して店員さんを呼んでいる間に、注文した生ビールが届いてしまったという気まずい状態をイメージしていただければわかりやすいと思います。でも、「やっぱ今の生ビールお代わりやめ! 焼酎にする」と厨房に怒鳴って、すぐに「かしこまりました!」とできれば、時差は発生しませんよね。
株式投資でコレができるようになると、どういうことが起きるでしょう。「今日、下がり続けそうだから、売り注文だしておこう」 「あ、でも板見たら持ち直しそう。さっきの売り注文、やっぱ取り消そう」 と動いても、「取り消し間に合わなかったー!」 というリスクが軽減します。 「とりあえず」の発注が増えるのは間違いなく、当然、板もどんどん厚くなるんちゃうかな、と私は読んでます。
ちなみに取引所の手数料については、これまで約定しないと無料でしたが、来年以降は約定しなくても注文ごとの課金に変わります(この課金は個人投資家が証券会社に払う手数料ではなく、証券会社が取引所に支払う手数料のことです)。
■手作業時代の名残が残る日本の市場
ところで日本の株式相場の値付けのシステムは、世界のマーケットの中ではかなり特殊です。
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