<チーム・スピリット>エコで遊んで低燃費実現! 「インサイト」開発秘話 後編
2009年6月17日(水)10時5分配信 @niftyビジネス
エコで遊んで低燃費実現! 「インサイト」開発秘話 後編 [ 拡大 ]
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前編では、新型ハイブリッド車「インサイト」の開発に当たり、ハード面でのスペックがほぼ固まったにもかかわらず、実用燃費を向上させたいという声が社内で上がったので、新たなシステム開発が急きょスタートし、若手の意見を生かして開発を進めたところまでを紹介した。後編では、この「エコアシスト」の開発リーダーに抜擢された藤木氏に、エコアシストの機能を聞くとともに、本田技研工業(ホンダ)の開発風土にも触れていこう。
向上心や競争心に訴える
30代前半の若手メンバーのアイデアを生かしてつくられた「エコアシスト(エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム)」は、三つの主な機能から構成される。
株式会社 本田技術研究所
四輪R&Dセンター
第5技術開発室 第2ブロック
主任研究員
藤木 有司氏
まず一つ目の機能が、アクセルやブレーキの操作からエコドライブ度を判断し、メーターの色で知らせる「コーチング機能」である。ドライバーは今のエコドライブ度を、色表示により直感的に把握できる。
二つ目の「ティーチング機能」は、運転した後に、その日のエコドライブ度を採点して教えてくれ、その日までの運転習熟度をステージ表示する。
三つ目の「ECON」スイッチは、「オデッセイ」などでも既に搭載されていて、これをオンにするとエンジンやエアコンが省エネ優先モードとなる。ハードを制御して実用燃費を向上させる。
運転技術を改善しながら実用燃費を向上させる、というコンセプトの「エコアシスト」では、コーチング機能とティーチング機能が要となる。例えばティーチング機能では、表示されるリーフの数でエコドライブ度が分かるようになっている。しかし、これだけではどうしてもドライバーが飽きてしまう。
藤木氏はこの点について、「その日までの成長度が分かるようなステージ表示を取り入れて、ステップアップする楽しさを加え、ドライバーの向上心や競争心などにも訴えるようにしています」と自信を見せる。
このような楽しく使ってもらうための仕掛けは、若手メンバーのアイデアが生かされている。しかし、多くの企業で、若手の意見は軽視されがちだ。エコアシストの開発では、なぜ若手が自由に発言しアイデアを出し、採用されたのだろうか。「エコアシスト」完成後のエピソードで、その理由の一端が垣間見られる。
実は、米国ホンダ関係者の間では、このシステムは好感をもって迎えられなかったのだという。
エコドライブ度を評価してステージ表示する「ティーチング機能」