<Professional Business People>東京ガールズコレクション実行委員会チーフプロデューサー 永谷 亜矢子氏 何ごとも「やり切る」ことが大切 前編
2009年8月10日(月)9時30分配信 @niftyビジネス
東京ガールズコレクション実行委員会チーフプロデューサー 永谷 亜矢子氏 何ごとも「やり切る」ことが大切 前編 [ 拡大 ]
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2005年にスタートし、現在では、国内随一のリアルクローズ(小売店などで手に入る身近な洋服)のショーとして若い女性の圧倒的な支持を得ている「東京ガールズコレクション」(TGC)。この9月で9回目を迎えるこのイベントのプロデューサーが永谷亜矢子氏です。今回のProfessional Business Peopleは、強烈なリーダーシップでスタッフを束ね、多くの有名タレントやブランドが参加するこの大規模なイベントを成功に導いてきた永谷氏に、TGC成功の秘密や、これからのビジョンについて伺いました。
「積み上げ」ではなく「逆算」
──以前は、リクルートで営業や編集の仕事をしていたそうですね。
永谷 リクルートでは、住宅情報誌の営業からはじまり、「エイビーロード」という海外旅行の情報誌で営業企画と編集、その後、「ゼクシィ」という結婚情報誌の編集など、とにかくいろいろなことをやりました。他にも、臨時増刊号を1冊丸ごと一人で作ったり、編集だけではなく、中吊り広告から流通まで全部自分で担当したりしたこともありましたね。
──その頃の経験は、現在のプロデューサーという仕事に生かされていますか?
永谷 たぶん、編集の仕事をしていなかったら、今の仕事をすることもなかったと思います。編集って、あちこちに目配りしなければならない仕事じゃないですか。特に「部数を伸ばすためにどうするか」とか、「広告をとるためにどういう仕掛けを作るか」とか、「読者を旅行代理店のツアーにどうやって誘導するか」というようなことをいつも考えていたので、それが結果として、全体の道筋を作る訓練や、いろいろなものをつなげる訓練になったように思います。
その訓練は、確実に今の仕事に生きていますね。TGCって、すべてがうまく連動しないと成功しないんですよ。ショーの制作、メディア戦略、キャスティング、ウェブサイト制作、Eコマース。そういうものがすべて紐付いていて、プロデューサーはその全部を見ないといけないし、スケジュール上、リスクになりそうなところは切り捨てる決断をしないといけないわけです。そういう仕事のやり方は、すべてリクルート時代に学んだような気がします。
──逆に、現在の仕事で学んだことはありますか?
永谷 新しい雑誌を立ち上げたり、新しい企画を作ったりするのは、つまりは、ゼロを1にするということですよね。何にもないところから新しい何かを作って、それをどんどん積み上げていくという作業が編集なわけです。しかし、TGCのようなイベントを成功させるためには、「積み上げ」だけではなく「逆算」の発想も必要になります。
TGCの特徴は、必ずアウトプットがあることなんですよ。ショーに参加したブランドの売上が伸びたとか、売場が拡大したとか、いい場所に売場が獲得できたとか、会員数が増えたとか、そういうソリューションを提供することがTGCの大きな役割なわけです。それを実現するには、「これはいい服だから、こう見せるべき」という発想ではだめで、流通や売場の方から逆算して、「結果を出すには何をすればいいか」と考えないといけないんです。
メディアの組み合わせ方も同じで、マーケティング目標から逆算して、テレビ、インターネット、ケータイ、雑誌などの選択肢から、最も有効なクロスのさせ方を模索していくことが必要なわけです。こういう逆算の発想は、この仕事から学んだことですね。