<チーム・スピリット>失敗は許されない!30代の若手社員たちが看板商品をつくる!「ビヒダス脂肪0」開発 前編
2009年9月2日(水)10時4分配信 @niftyビジネス
失敗は許されない!30代の若手社員たちが看板商品をつくる!「ビヒダス脂肪0」開発 前編 [ 拡大 ]
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健康志向の高まりのなかで、糖分や脂肪、カロリーなどを抑えた“ゼロ”商品、あるいは“オフ”商品がメガトレンドとなっている。2008年12月、プレーンヨーグルトというジャンルにおいて、大手乳業メーカーでは初めて無脂肪の商品を世に送り出したのが森永乳業であった。ヨーグルトにとって脂肪は味の重要な決め手である。これをゼロにして、しかもおいしいプレーンヨーグルトをつくるのは至難の業。「ビヒダスプレーンヨーグルト 脂肪0(ゼロ)」(以下:ビヒダス脂肪0)を生み出したキーパーソン2人に話を聞いた。
ヨーグルトにも“ゼロ”“オフ”の波
リテール事業部
デザート・ヨーグルトマーケティンググループ
副主任
渡辺裕氏
ヨーグルトには、腸内環境を良くしてお腹の調子を整える働きがあることはよく知られている。しかし、健康志向の高まりにもかかわらず、その市場規模はこの数年間ずっと横ばい傾向が続いている。一方、メタボ対策などの健康効果を前面に打ち出したカロリー“ゼロ”“オフ”商品の市場は、拡大の一途をたどっている。
市場のトレンドを前にして、リテール事業部デザート・ヨーグルトマーケティンググループ副主任の渡辺裕氏は、「無脂肪のプレーンヨーグルトを開発すれば、ヨーグルト市場の起爆剤になるのではないか」と考えた。2006年秋のことである。
この時点で、大手乳業メーカーの中では、まだどこも無脂肪プレーンヨーグルトの商品化に成功しているところはなかった。なぜか? 通常は3%前後含まれている脂肪をすっかり取り去ってしまって、しかも誰もが納得できるおいしい味に仕上げることが至難の業だったからである。渡辺氏はその難しさについてこう言う。
「プレーンヨーグルトは、果実などのフレーバーによる味のごまかしが一切利きません。脂肪分を単純に取ると、口当たりのなめらかさがなくなったり、味にコクがなくなったりしてしまいます。それだけ開発のハードルも高くなるというわけです」。
ヨーグルトづくりのプロフェッショナルたちはこのようなことは百も承知だから、社内でも無脂肪ヨーグルトの味についての評判は悪かった。「しかし、だからこそ、味や口当たりを改善しておいしい無脂肪ヨーグルトをつくれば、そこに驚きが生まれます。そうすれば十分に勝算があるはず」と渡辺氏は考えた。そこで、神奈川県座間市にある食品総合研究所のメンバーと連携して、2人で開発の下準備をひそかに進めていった。
そのパートナーとなったのが、食品総合研究所 第2開発部 研究員の藤田裕氏である。渡辺氏と同じ年代の藤田氏は、工場で殺菌プロセスを担当した後、研究所で「ビヒダスヨーグルト」や各種フルーツヨーグルトの開発・改善案件などを担当していた。
2008年12月1日に発売された「ビヒダスプレーンヨーグルト 脂肪0(ゼロ)」。
通常、ヨーグルト業界では新商品は春と秋に投入されるが、1日でも早くと12月に販売開始された