<Professional Business People>タイタン代表取締役 太田光代氏 リーダーの役割は“安心感”を与える事 前編
2009年11月9日(月)10時15分配信 @niftyビジネス
タイタン代表取締役 太田光代氏 リーダーの役割は“安心感”を与える事 前編 [ 拡大 ]
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日本のお笑い界のトップを走り続ける個性派コンビ、爆笑問題。彼らをプロデュースするために芸能事務所をゼロから立ち上げ、2人を国民的な人気者に育て上げたのが、太田光代さんです。爆笑問題の太田光さんの妻であり、芸能事務所の社長であり、新たなタレントを発掘する敏腕プロデューサーでもある太田さんに、苦労時代の話、独自の経営哲学、爆笑問題のマネージメント法、そしてこれからのビジョンについて語っていただきました。
体重が33キロまで落ちた苦労時代
──1993年に芸能事務所を「タイタン」を自ら設立されました。その経緯をお聞かせください。
太田 私自身タレントをしていましたので、芸能界のことはそれなりにわかっていたのですが、会社経営の経験はまったくありませんでした。経営どころか、会社というもの自体がそもそもわからないわけです。会社勤めをしたこともなかったし、株式会社と有限会社の違いもよく知らない。なのに、あえて会社をやろうと思ったのは、爆笑問題を何とかしなければならなかったからです。
当時、爆笑問題は事務所に所属していなかったので、彼らのための「ハコ」をつくる必要があったんです。彼らの実力を形にするだけでなく、本人たちが気づいていない可能性も引き出せるようなハコ。それが会社だったわけです。とはいえ、「会社って、どうやってつくればいいの?」という感じでしたから、手始めに「会社のつくり方」みたいなハウツー本を何冊も買い込んで、それを熟読するところから始めました。
でも、普通のビジネスって、商品があって、それをつくったり売ったりするための原材料費や人件費があって、そこからどれだけ利益を生み出せるかと考えるじゃないですか。かたや、私たちが売ろうとしているのは形のないものですから、何の基準もないところからタレントの能力や価値に値段をつけなければならないわけです。そういうことはハウツー本には書いていないし、ほかの事務所さんがどうやっているかも知りませんでした。結局、自分なりの読みや価値観をもとに、試行錯誤しながらビジネスのフォーマットをつくっていって、何とか事務所が形になるまで5年間かかりました。
──その時期はきつかったでしょうね。
太田 きつかったですよねえ。家にもあまり帰れないので、銭湯の道具をオフィスに置いておいて、いつもTシャツにジーンズみたいな格好で働いていました。体重も33キロまで落ちてしまって、医者からは「あなた、突然死しますよ」と言われていました。今テレビでその頃の映像がたまに映ることがあるのですが、それを見ると何かが抜けちゃっている感じで、今とは別人ですね。「これ、私?」みたいな感じ。整形疑惑まで出たぐらいですから(笑)。