なぜ京王百貨店は右下がりの中健闘しているのか
2009年10月29日(木)13時0分配信 プレジデントロイター
-PR-
世界的にも異例の決断
相次ぐ大手各社の合従連衡や不採算店舗の閉鎖が象徴するように、百貨店業界は厳しい経営環境に置かれている。そんな業界の中で、シニア層をターゲットにした展開で知られるのが京王百貨店新宿店である。景気低迷の直撃を受けているのは同じだが、2008年7~2月期の売り上げを前年同期比で見ると、全国百貨店の平均がマイナス5.8%であるのに対し、京王はマイナス2.3%に留まる。
シニア向けサービスは多くの業態で取り組まれているにもかかわらず、限られたプレーヤーしか成功していない。その中で京王が健闘しているのはなぜか。A.T.カーニーの後藤治パートナーは次のように分析する。
「客観的に予測できる要因としては、もともとシニアの構成率が高かったこと。そして京王のシニア顧客の購買力に余力があったことが考えられます」
そもそもシニア向けに限らず、あるセグメントに特化して成功することは簡単ではない。専門店は別にして、百貨店やコンビニエンスストアは千客万来型が最も売り上げが安定する。仮に男女半々の来客があった店が女性客に絞り込んで従来の売り上げを維持するには、男性客がなくなるぶん、女性客の購買頻度か客単価を二倍にしなければならないのだ。