提言の武器「諷諌」とは―SBI HD 北尾吉孝
2009年10月31日(土)7時0分配信 プレジデントロイター
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文章は上手でも、そこに真実や誠実さがないと、やはり相手の心にまでは届かないものです。美文でなくとも、思想的な深みや内面を感じさせる文章であれば、きちんと相手に届く。『韓非子』に「巧詐は拙誠に如かず(巧みに人をだますことは、拙くても誠意を示すことにかなわない)」とあります。言葉を換えれば、誠実で品性や徳の備わった人でなければ、読む人の心に響く文章は書けないということです。
けれども、品性や徳というのは生き方ですから、一朝一夕で身につくものではありません。ですから、いい文章を書けるようになるには、まず本をたくさん読んで教養を深めるところから始めたらいいと思います。
その際、書かれてあることをそのまま鵜呑みにするのではなく、常に批判的な眼で読むということを心がけてください。というのも、現在世の中に流通している本というのは玉石混淆で、読むべき価値のないものもたくさんあり、そういうものにかかわるのは時間の無駄であるばかりか、自分の考えや書くものに対しても、悪影響を与えかねないからです。
しかも、そういう本にかぎって、美辞麗句を連ねもっともらしく書かれていたりします。