心を刺す企画書―INAX社長 川本隆一
2009年11月5日(木)13時0分配信 プレジデントロイター
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技術者だった頃は、図面さえうまく描いていればよいと思っていた。けれど、商品開発に携わるようになってから、いろいろな人を巻き込み、動いてもらうような企画書を書かないと仕事はできないと思い知った。
最初に手がけたのは、電源の必要がない自己発電型自動水栓の企画書だった。形式にこだわらず書き上げたが、綿密な調査を基にした熱意が伝わったのか無事に実現。第1回の省エネ大賞を受賞した。
理想的な企画書とは、何がなんでもやるという熱意を大前提に、正確かつ簡潔で、ポイントだけが表現されているものである。ここでいうポイントとは、「Why(なぜやるか)」「What(何をやるか)」「How(どうやってやるか)」の3要素のうち、読み手が必要なものだけをわかりやすく述べることだ。
たとえば、省エネ機器の開発がいまの時代に必要であることは、誰もがわかっている。こういった場合は、「なぜ」「何を」の部分は簡単にして、「どうやって」の部分を強調して書けばよい。そこに会社が置かれている状況、自分が持っている材料などを簡潔に盛り込んでいく。