「米連邦準備理事会(FRB):旅路の始まり(5)」
2009年9月25日(金)9時5分配信 フィスコ
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昨日のドル・円は、東京市場では、行天元財務官(財務省特別顧問)発言「アジア共同体構想でドルの相対的な役割が減ることはあり得る。」を受けて91円63銭から90円41銭まで軟調推移、欧米市場では、野村ホールディングスの公募増資(最大約5400億円規模)発表を受けて90円35銭まで下落後、米連邦準備理事会(FRB)による緊急支援策縮小発表を受けて91円59銭まで反発、91円28銭で引けた。
ドル・円は、藤井財務相発言(9/16)で90円12銭、白川日銀総裁発言(9/17)で90円52銭、行天元財務官発言(9/24)で90円35銭まで下落しており、民主党政権=円高という構図が構築されつつある。
米連邦準備理事会(FRB)は、連邦公開市場委員会(FOMC)においてバーナンキFRB議長のリセッション(景気後退)脱却発言を再確認した。そして、ターム物資産担保証券ローンファシリティー(TALF)やターム物資金入札(TAF)という緊急流動性供給措置の規模を徐々に縮小することを示唆した。
米連邦準備理事会(FRB)によるドルの過剰な供給によって、ドルを調達通貨とする「ドルキャリートレード(米国ドル調達⇒売却⇒運用:高金利・資源国通貨、株式・商品市場)」が世界的な株式市場・商品市場の上昇要因となってきた。ドルの供給が減少することは、ドルキャリートレードの手仕舞いに繋がる。
米国ピッツバーグで開催中(9/24-25)のG-20金融サミットでは、世界の不均衡是正策、将来の危機回避策などが論議されることになっている。米国は、『持続的・均衡のとれた成長のためのフレームワーク』により、世界経済が深刻なリセッション(景気後退)から回復する中で、持続的な成長を生み出すための改革を提唱している。米国は貯蓄率増加と財政赤字削減、中国は輸出への依存削減、欧州は構造改革の実行が協議される見通しとなっている。世界的な「不均衡是正」とは、世界最大の貿易赤字国である米国と、最大の貿易黒字国・米国債保有国である中国の間の貿易・資本収支の不均衡の是正である。
本日のドル・円相場は、G-20金融サミットを控えて動きづらい展開が予想される。
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