新日鉄、10年3月期連結経常益予想を上方修正
2009年10月29日(木)14時36分配信 ロイター
10月29日、新日鉄が2010年3月期連結経常益予想を上方修正。写真は同社の君津工場。2008年2月撮影(2009年 ロイター/Michael Caronna) [ 拡大 ]
-PR-
[東京 29日 ロイター] 新日本製鉄<5401.T>は29日、2010年3月期連結経常損益予想を暫定値として公表していたゼロから200億円の黒字(前期比94.1%減)に上方修正したと発表した。
トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト17人の予測平均値134億円を48.6%上回っている。7―9月期に入り、海外向けに粗鋼生産が増加した。
連結売上高は3兆5000億円(同26.6%減)、当期損益はゼロ(同1550億円の黒字)をそれぞれ据え置いた。
海外輸出比率は、4―6月期の33.1%から7―9月期には38.9%に上昇している。
谷口進一副社長は会見で、下期の鋼材出荷量は1500万トン(上期は1147万トン)を想定していることを明らかにした。ただ「10年1―3月期は不透明だ。中国の鋼材在庫が増加し、韓国の市況にも影響を及ぼし始めた」と述べ、年明けの輸出動向への懸念を示した。
君津製鉄所(千葉県君津市)の第3高炉で8月下旬にコークス流出トラブルが発生した影響は、年度を通じて190億円のコスト増要因となる見通し。
期末配当は「未定」としており、4―12月期決算発表時に公表する予定。
4―9月期(上期)の連結売上高は1兆5733億円(前年同期比39.5%減)、経常損益は869億円の赤字(同2622億円の黒字)、当期損益は718億円の赤字(同1616億円の黒字)となった。
4―6月期の経常損益は566億円の赤字だったのに対し、7―9月期は302億円に赤字幅が縮小した。
(ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)