東京外為市場・15時=ドル91円付近、日銀決定会合挟み緩やかな円買い
2009年10月30日(金)16時33分配信 ロイター
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ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 91.01/06 1.4831/34 134.99/07
正午現在 91.30/36 1.4841/45 135.49/60
午前9時現在 91.51/52 1.4838/39 135.77/82
NY17時現在 91.44/48 1.4832/37 135.50/58
[東京 30日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点と比べドル安の91円付近。ドルは日銀の政策決定会合を挟んで緩やかに下落し、一時91円を割り込んだ。
日銀は一部の非伝統的措置の打ち切りを決定したものの、金融引き締めに到る道筋は依然見えていない。11月付となるこの日の取引は、ファンド勢など海外短期筋によるドル売り/円買いや、クロス円での円買いが散見された。
午前の取引では、最終投資家から強い需要がみられるという外貨建て投資信託設定に伴う円売りの可能性も指摘され、円の押し下げの手掛かりとなり、ドルは一時91.58円まで、ユーロは135.89円まで上昇した。しかし、午後に入って短期筋が円買いに回ったため、ドルは91円割れ、ユーロは135円割れまで下落した。
「海外では前日は一昨日の動きの真逆の値動きとなったが、ファンド勢の10月期末の決算をにらんだオペレーション。きょうから11月付の取引だが、11月もサンクスギビング休暇まで実質3週間ほどしかなく、短期筋のドタバタが目立つ」(信託銀)とされる。目立った材料もない中で、短期売買益を狙いで、英米金融機関やファンド勢など短期筋の売り買いがみられるという。
<日銀政策決定会合、展望リポート>
日銀は30日の金融政策決定会合で、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.1%前後に据え置いたほか、12月末までの時限措置として実施しているコマーシャルペーパー(CP)と社債の買い入れを延長しない一方で、企業金融支援特別オペについては年度末に向け金融市場の安定確保に万全を期すため、来年3月末まで延長した上で終了することを決めた。
ドルは発表直後に91.30円付近で緩慢な値動きだったが、その後ゆっくりとしたテンポで下がり、一時90.88円をつけた。
「非伝統的な措置を一部解除したことは、どちらかといえば円高的。ただ、ECB(欧州中央銀行)やFRB(米連邦準備理事会)と異なり、BOJの場合は非伝統的な措置の解除が、将来的な利上げを連想させることはない」と野村証券金融市場調査部の外国為替アナリスト池田雄之輔氏は述べている。
市場の関心は、来週5日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文でFRBが出口戦略に言及するかに向けられている。
一方、日銀は午後3時に「経済・物価情勢の展望」(展望リポート)を発表。その中で政策委員8人が予測する2011年度の消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)見通しの中央値は前年比マイナス0.4%となり、3年連続のマイナス見通しとなった。
「日銀は2011年までデフレ予想を持ちながら、非伝統的措置打ち切りも決めているわけで、展望リポートと金融政策の整合性が問われる可能性がある」と野村証券の池田氏は言う。
<投信設定、クロス円安>
ユーロ/円は午後3時半までに高値から一円以上下落し一時134.74円まで下落した。豪ドル/円も午後3時半までに83円後半の高値から83円付近まで下落した。
午前の外為市場では、投信がらみの実需のフローが話題で、豪ドルやブラジルレアル、南アランドなど資源国通貨の下支え要因とされた。
きょう設定された投信は19本で合計2366億2526万円。三井住友アセットマネジメントが設定した「SMBC・日興ニューワールド債券ファンド(ブラジルレアル)/(南アランド)/(中国元)/(豪ドル)/(円)」5本の当初設定額が1895億円7553万円となり、2009年のシリーズ設定額で最大となった。
ただ、市場では「新規投信への流入額のかなりの部分は乗り換え分で、ニューマネーがどのくらいあるのか分からない」(運用会社)との指摘も聞かれ「(対外投資に慎重な)リアル・マネーが大きくストラテジーを変えたとも思えない」(信託銀)との意見もある。
<英ポンドが底堅い動き、増資絡みの資金流入観測と予想上回る指標で>
アジア時間の英ポンド/ドルは1.65ドル後半で底堅い動き。海外市場で買い上げられた地合いを引き継いだ。
海外で予想を上回る米GDPを受けてドルが広範に売られたことに加え、英銀ロイズ・バンキング・グループ<LLOY.L>が200億ポンド強の資本調達計画をまとめたことで「海外投資家から(英ポンドへ)の資金流入観測が広がった」(外銀)ことも、英ポンドの押し上げにつながったという。
日本時間午前9時過ぎに英調査会社GfK・NOPが発表した10月の英消費者信頼感指数はマイナス13と事前予想のマイナス15を上回り、2008年1月以来の高水準を記録した。
(ロイター日本語ニュース 森 佳子記者)