東京外為市場・正午=ドル90円付近、2週間半ぶり安値から反発
2009年11月2日(月)13時15分配信 ロイター
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ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
正午現在 89.96/97 1.4740/42 132.59/67
午前9時現在 89.70/72 1.4702/05 131.94/99
NY17時現在 90.08/12 1.4715/21 132.61/67
[東京 2日 ロイター] 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの90円付近で取引されている。ドルは朝方こそ急速な円高が進み、一時2週間半ぶりの安値をつけたものの、売り一巡後は短期筋を中心に利益確定の買い戻しが強まった。ドルは正午過ぎの取引で一時90.25円まで切り返した。
円が買われた海外市場の流れを引き継ぐ形で、ドルは朝方の取引で一時89.18円まで下落。10月14日以来2週間半ぶり安値をつけた。
円は他通貨に対しても上昇し、ユーロ/円が一時131.01円と10月9日以来3週間ぶり安値を更新したほか、豪ドル/円は一時79円半ばと3週間ぶり、英ポンド/円は145円後半と2週間ぶり、ニュージーランドドル/円は63円前半と1カ月ぶり安値をつけた。
円上昇の手掛かりとなったのは、米株など世界的な株価の大幅な下落。米商業金融大手CITグループ<CIT.N>の米連邦破産法第11条適用申請については、同社株が1ドルを割り込むなど以前からその可能性が指摘されていただけに、市場では冷静に受け止める声が多かった。しかし、シティグループ<C.N>株が5%を超える下げで米株の大幅な下落をけん引したことは、リスク回避のドルと円上昇の手掛かりとして話題となった。
市場筋によるとシティ株の下げは、30日にCLSAが開催した電話会議で、会計の専門家ロバート・ウィレンズ氏が、第4・四半期にシティが繰延税金資産をめぐり100億ドルの損失を計上する可能性が高いとの見方を示したことがきっかけ。CLSAのアナリスト、マイク・マヨ氏は100億ドルがシティの有形普通株資本の約10%、380億ドルの繰り延べ税金資産の約25%に相当すると指摘した。「米住宅市場の回復は緩やかで、金融機関の追加損失計上の可能性は以前から予想されていたが、足元で他行も同様の状況にあるとの懸念が広がった」(外銀)という。
30日の米株市場ではS&P金融株指数が4.8%下落。投資家の恐怖心理を示すとされるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)は24%の上昇と、2008年10月以来の上昇率を記録した。
<南アランド/円の急落が円高支える>
アジア時間朝方の円急伸については、南アフリカランド/円でまとまった売りが活発化したことが、円を幅広く押し上げたとの指摘が複数あった。
この日の市場では、証拠金取引「くりっく365」の取引所を運営する東京金融取引所(TFX)が提示する南アフリカランド/円のレートが、市場実勢から大きくかい離したことが話題となった。TFXによると、「くりっく」の南アランド/円レートは日本時間30日午後7時過ぎに11.905円の高値をつけた後、NY市場の取引直前に当たる同31日午前5時前に8.415円まで大きく下落。8.435円で取引を終えた。ロイターが独自に確認した対ドルレートを元に算出した南アランド/円は、11円台で海外市場の取引を終了している。
その流れを受け、週明けの取引では早朝から南アランドの売りが活発化。ロイターデータで南アランド/円は11円半ばから10円後半に下落した。これまで南アランド/円を買い持ちにしていた個人投資家のストップロスに加え、「TFXのマーケットメイカーとなる金融機関がまとまった南アランド売りに動くとの観測から、短期筋が相次ぎ下値のストップロスを狙った売りを活発化させた」(邦銀)。
TFXでは「マーケットメイカーが提示した価格で約定した取引所の正式なレート。システムトラブル等ではない」としている。
(ロイター日本語ニュース 基太村真司記者)