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株価・為替

株安/円高が連鎖、米景気・金融業界に懸念消えず

2009年11月2日(月)14時7分配信 ロイター

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 11月2日、東京市場は株安、円高が連鎖する相場展開。写真は都内の株価ボード。9月撮影(2009年 ロイター/Toru Hanai) [ 拡大 ]

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 [東京 2日 ロイター] 2日の東京市場は株安、円高が連鎖する相場展開。米経済指標の悪化のほか、米金融業界をめぐる不透明感の広がりがリスク回避行動を促した。午後に入ると、株売り/円買いの動きは一服しているものの、今週は鍵となる米経済指標が相次いで発表されるだけに、警戒感は続いている。

 一方、財政悪化懸念で上昇をたどってきた長期金利は一転、低下しているが勢いは弱い。

 <米株に連動>

 株式市場では日経平均が大幅反落となり、下げ幅は一時300円近くに拡大した。前週末の米国株の急落や、1ドル89円台の円高が嫌気された。米商業金融大手のCITグループ<CIT.N>が1日、米連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したことも市場心理を冷やす要因となった。「先物安に伴う裁定解消売りや国内金融法人などによるリスク資産圧縮の動きが出た。ただ海外勢の大口売りは目立たず、売り一巡後はもみあっている」(大手証券エクイティ部)という。

 米国では決算発表が一巡し、再びマクロ経済指標が注目されている。30日は9月の個人消費支出が前月比マイナスとなったことで、景気の先行きに不透明感が広がった。「日本の株式市場は主体性が乏しく、海外要因で上下に振れている。今週は米ISM景気指数や米雇用統計が予定されており、日本株も米株価に連動した動きが予想される」(野村証券マーケット情報課長の佐藤雅彦氏)との声が出ている。

 市場は米経済指標で一喜一憂しているが、クレディ・スイス証券ストラテジストの丸山俊氏は、生産の急激な落ち込みはないとみている。「米国の卸売りや小売りなど流通段階、いわゆる川下部分での在庫調整が進んでいることが注目される。金融危機以後、企業が在庫調整を進めてきた結果、在庫がかなり少なくなっており、ひっ迫状態にある。このため政策効果のはく落などの影響が今後出たとしても、年末に向けての在庫の積み増しによってカバーされ、2008年のような経済全体での生産調整に陥るリスクは小さい」と指摘する。

 丸山氏は「マーケットは景気回復に対し疑心暗鬼になっているが、今晩発表の10月米ISM製造業景気指数で堅調な数字が示されれば、センチメントも好転するのではないか」と話している。

 <信用リスクの影、ドルと円上昇を後押し>

 外為市場では株価の大きな下落を受けて、リスク回避の動きが強まるとしてドルと円が上昇。特に円は上昇が目立ち、ドルはきょう朝方の取引で一時89.18円まで下落。10月14日以来2週間半ぶり安値をつけた。円は他通貨に対しても上昇基調で、ユーロ/円が一時131.01円と10月9日以来3週間ぶり安値を更新したほか、豪ドル/円は一時79円半ばと3週間ぶり、英ポンド/円は145円後半と2週間ぶり、NZドル/円は63円前半と1カ月ぶり安値をつけた。

 円上昇の手掛かりとして話題になったのは、30日にCLSAが開催した電話会議。同会合で会計の専門家ロバート・ウィレンズ氏が、第4・四半期にシティグループ株<C.N>が繰延税金資産をめぐり、100億ドルの損失を計上する可能性が高いとの見方を示し、同社株が5%超下落。S&P金融株指数も4.8%下落するなど金融株の下げが米株の下落につながった。

 外為市場では「米住宅市場の回復は緩やかで、金融機関の追加損失計上の可能性は以前から予想されていたが、足元で他行も同様の状況にあるとの懸念が広がった」(外銀)という。

 CITグループの米連邦破産法適用申請については、同社株が1ドルを割り込むなど以前からその可能性が指摘されていただけに、この日は冷静に受け止める声が多かったが、調整色の強まってきた世界的な株価動向に、円とドルが再び「左右されやすくなってきた」(邦銀)という。

 <円債は売り一巡の観測>

 円債市場は株安を受けてしっかり。市場では「増発懸念を背景にした売りは一巡したのではないか」との声も広がり始めた。

 市場参加者によると、買いの主体は海外勢や年金勢とみられる。先物取引でストップを付けたほか、月末・月初の買いも債券需給引き締まりの観測につながった。「残存6年や7年の債券を売る一方で長めの債券を買うオペレーションが入った」(外資系証券)という。

 長期金利は10月6日に1.240%を付けて以降、上昇傾向をたどり、10月30日には一時1.425%となった。しかし、相場反転の兆しもあると専門家は指摘する。

 BNPパリバ証券・シニア債券ストラテジストの山脇貴史氏は「前週末の米国市場ではダウが下落する一方、VIX(ボラティリティ・インデックス)が急上昇。ドルも下落したが、これは米国売りの一環としてのドル安という可能性がある」と話す。その上で、「海外市場のセンチメントが反転すれば、超長期スワップ主導の海外投資家のポジションが解消され、超長期スワップ金利の低下が超長期債の金利低下にも作用しそうだ」という。

 (ロイター日本語ニュース 橋本 浩記者:編集 山川 薫)








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