10月の新規投信設定額は4040億円、2年ぶり高水準に
2009年11月2日(月)19時36分配信 ロイター
11月2日、トムソン・ロイター傘下の投信情報サービス会社リッパーによると、10月の新規投信設定金額は4040億6200万円となり、今年最大の設定額を記録。写真は都内の株価ボード(2009年 ロイター/Toru Hanai) [ 拡大 ]
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[東京 2日 ロイター] トムソン・ロイター傘下の投信情報サービス会社リッパーによると、10月に新規設定された公募投信は計57本、設定金額は4040億6200万円となり、今年最大の設定額を記録した。分配金が毎月支払われる通貨選択型ファンドの大型設定が相次ぎ、月次の設定額としては2007年11月以来、約2年ぶりの高水準となった。
「毎月分配型ファンドへのニーズは引き続き高く、長期保有目的で高分配期待のあるブラジルレアルコースなどに投資する向きが多かった」(日興コーディアル証券)という。通貨選択型ファンドの品揃えが増え「しくみを理解する投資家が増えたことも設定額増加の背景」(運用会社)との声もある。
月次設定額が4000億円を超える水準まで回復したことについては、「個人投資家の物色対象は広がりつつあるものの、株式ファンドに対する投資意欲はまだ弱い」(大手証券)とみる向きもある。
10月に設定されたファンドの中で最大の資金を集めたのは、三井住友アセットマネジメントの毎月分配型ファンド「SMBC・日興ニューワールド債券ファンド(ブラジルレアル)」で956億1400万円。野村アセットマネジメントの「野村北米REIT投信(通貨選択型)」のブラジルレアルコース(毎月分配型)が895億5600万円で続き、3位は「SMBC・日興ニューワールド債券ファンド(豪ドル)」の476億0500万円となった。
「SMBC・日興ニューワールド債券ファンド」は米ドル建てで発行されている新興国の社債と国債に投資し、金利収入と値上がり益を追求するもの。さらにブラジルレアル、豪ドルなど5つの通貨から投資通貨を選択することで、各通貨の長期的上昇を狙うとともに、金利が高い通貨の場合は、米ドルと各通貨の金利差に相当する収益(ヘッジプレミアム)も享受できるしくみで人気を集めた。同シリーズの当初設定額は計1895億7553万円となり、1月に野村アセットが設定した「野村米国ハイ・イールド債券投信(通貨選択型)」(計15本)の1280億円超を抜き、今年最大のシリーズファンドとなった。
このほかにも10月は大型設定が相次ぎ、新規ファンドで設定当初に100億円以上集めたファンドは前月の7本を上回り9本となった。
(ロイター日本語ニュース 大林優香記者)