米金融機関に不動産融資など不良債権化のリスク=FRB当局者
2009年11月3日(火)9時32分配信 ロイター
11月2日、米FRBの銀行監督・規制局のジョン・グリーンリー副局長は、米金融機関に不動産融資など不良債権化のリスクがあるとの見方を示した。写真はFRBの建物。2008年9月撮影(2009年 ロイター/Jim YOUNG) [ 拡大 ]
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[アトランタ(米ジョージア州) 2日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)銀行監督・規制局のジョン・グリーンリー副局長は2日、商業用不動産ローンをはじめとする銀行融資が新たに不良債権化するリスクがあり、一部の銀行は損失を吸収するための十分な資本を保有していない可能性があるとの見方を示した。
住宅・商業用不動産市場の崩壊が地域に及ぼした影響に焦点を当てた下院監視・政府改革委員会小委員会の公聴会で証言した。
副局長は、商業用不動産ローンへの集中度が異例の水準となっている一部の大手地銀などは、こうした市場の状況から「特に影響を受ける」との見方を示した。
第2・四半期には「金融機関のクレジット関連損失は引き続き拡大した。生産や雇用の見通しを踏まえると、金融機関はかなりの追加的クレジット関連損失リスクに直面している」と説明した。
また、「ローンの質の悪さや通常よりも弱い業績、将来の状況をめぐる不透明性は、一部機関の自己資本比率に疑問を生じさせる」とした。
「金融機関は引き続き重大な課題に直面しており、クレジット市場は完全な回復からは程遠い」との見方を示した。
銀行システムは安定性が改善したものの、住宅・商業用不動産市場の弱さが銀行を圧迫しており、堅調とは言えないと指摘。第2・四半期の住宅価格は前年比で下落が鈍化したものの、差し押さえやモーゲージ関連の損失は高水準にとどまる公算が大きいと述べた。
商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の裏付けとなるモーゲージの支払い延滞率は過去数カ月間に大幅に上昇したとし、市場関係者は延滞率の年内上昇を見込んでいると語った。
副局長はまた、FRBの調査担当者は金融機関のポートフォリオにあるローンやCMBSの急速な不良債権化を認識していると話した。