ドルと円が下落、リスク資産への買い膨らむ=NY外為市場
2009年11月3日(火)9時10分配信 ロイター
11月2日、ニューヨーク外国為替市場で、値動きの荒い取引のなかドルと円が下落。写真はニューヨーク証券取引所。3月撮影(2009年 ロイター/Eric Thayer) [ 拡大 ]
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[ニューヨーク 2日 ロイター] 2日のニューヨーク外国為替市場は、値動きの荒い取引のなかドルと円が下落。株式が安定的に推移したほか、世界的な景気回復の一段の兆候を示す指標を受け、安全資産とされるドルや円への需要が後退した。
米統計は製造・建設・住宅セクターの回復を示し、比較的リスクが高い高利回り資産を選好する動きにつながった。
米主要株価指数は上昇したが、金融機関の不良債権をめぐる懸念などを背景に、その後は上げ幅を縮小した。
商品(コモディティ)価格も堅調で、オーストラリアドルやカナダドルなど資源国通貨が連れ高となった。
ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジー部門代表マーク・チャンドラー氏は「株式とユーロの相関性は維持されている。株高になるとユーロが上昇する」と指摘した上で「株式、そしてユーロも調整局面を脱していないと考える。ユーロの下向きの調整が終わったとは思わない」と述べた。
終盤の取引で、ユーロ/ドルは0.3%高の1.4765ドル。ロイターのデータによると、一時1.4845ドルまで上昇した。米株が上げ幅を縮小したことがユーロを幾分圧迫した。
商業用不動産ローンをはじめとする融資が不良債権化するリスクに米銀行は直面していると連邦準備理事会(FRB)当局者が発言したことで、株式とユーロは失速したとアナリストは指摘した。ユーロは一時1.4728ドルまで値下がりした。
RBCキャピタル・マーケッツの為替シニアストラテジスト、デビッド・ワット氏は「きょうはリスク資産の需要が再び高まるようにみられたが、その代わりに警戒感が引き続き市場心理に影響していることが示された」と述べた。
ドル/円は0.2%高の90.29円。EBSのデータによると、一時は89.18円まで下落した。
ユーロ/円は0.5%高の133.35円。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUSドル指数は0.1%安の76.223。
米供給管理協会(ISM)が発表した10月の製造業部門景気指数は前月から上昇し、2006年4月以来の高水準となった。これを受けて、芽吹きつつある景気回復が持続するとの見方が広がり、ドル・円売りが加速する場面もあった。
全米リアルター協会(NAR)が発表した9月の住宅販売保留指数も前月比で予想外に上昇し、06年12月以来の高水準となった。また、米商務省が発表した建設支出は過去1年で最大の伸びを示した。
市場は、3日のオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)理事会の決定に注目している。豪ドルは対米ドルで0.5%高の0.9035米ドルとなった。