NYドルが対ユーロで1カ月ぶり高値、世界の銀行セクターへの懸念で
2009年11月4日(水)8時13分配信 ロイター
11月3日、ニューヨーク外国為替市場では、ドルが対ユーロで1カ月ぶりの水準に上昇。写真はニューヨーク証券取引所。2008年10月撮影(2009年 ロイター/Mike Segar) [ 拡大 ]
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[ニューヨーク 3日 ロイター] 3日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが対ユーロで1カ月ぶりの水準に上昇。世界の銀行セクターをめぐる警戒感を背景に、ドルが安全資産として買われた。
この日は欧州株が下落し、米国株も総じて軟調な展開となった。UBS<UBSN.VX>の決算に失望感が広がったほか、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)<RBS.L>とロイズ・バンキング・グループ<LLOY.L>が英政府による追加出資と資産売却計画を発表。これを受けて、高金利通貨の持ち高を圧縮しドルを買い戻す動きが広がった。
ウェルズ・ファーゴのシニア外為ストラテジスト、ワシーリ・セレブリャコフ氏は「欧州の金融セクターのセンチメントが弱く、これがユーロと、一時はポンドを圧迫。ドルの上昇につながった」と述べている。
ロイターデータによると、ユーロ/ドルは0.4%安の1.4706ドル。ユーロは一時、4週間ぶり安値の1.4627ドルをつけた。
主要6通貨に対するICEフューチャーズUS(旧ニューヨーク商品取引所)のドル指数は、0.1%高の76.360で推移している。一時は10月上旬以来の高値水準の76.817に上昇していた
銀行の損失に関する欧州委員会の予想についてのニュースも、銀行セクターをめぐる懸念が再燃する一因となった。欧州委員会は、2009─10年の損失は4000億ユーロ(約5852億ドル)になる可能性があるとする銀行セクターの健全性審査(ストレステスト)の結果に言及。ストレステストの結果は10月上旬に公表された。
取引終盤現在、ユーロ/円は0.4%安の132.87円。一方、ドル/円は90.32円と、ほぼ変わらずとなった。
市場のリスクセンチメントのバロメーターであるインプライド・ボラティリティが、この日は幅広い通貨、期間で上昇した。1カ月のユーロ/ドルのボラティリティは一時12.50に急上昇した。
豪ドルは対米ドルで0.2%安の0.9016米ドル。豪準備銀行(RBA、中銀)は3日、予想通り2カ月連続で利上げしたが、12月に利上げするかどうかについて、市場で先行き不透明感が広がった。
ポンドは一時、ドルに対して1週間ぶりの安値水準をつけたが、英財務省が大手銀への資本注入などを発表した後は回復した。終盤時点では、ポンド/ドルは若干上昇、1.6407ドルをつけている。