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映画

アメリカで最も危険な人物!?ベトナム戦争の欺まんを内部告発した男のドキュメント!

2009年11月6日(金)13時9分配信 シネマトゥデイ

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ダニエル・エルズバーグ博士とリック・ゴールドスミス監督 [ 拡大 ]

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 アメリカ政府がベトナム戦争中に国民を欺いていたことを内部告発したダニエル・エルズバーグ博士を追ったドキュメンタリー映画『The Most Dangerous Man in America: Daniel Ellsberg and the Pentagon Papers』(原題)について、ダニエル・エルズバーグ博士に話を聞いた。  

 本作は、1971年にペンタゴンに勤めていたエルズバーグ博士が、機密文書とされるペンタゴン・ペーパーズを、ニューヨーク・タイムズ紙に暴露した実話を追ったドキュメンタリー映画。アメリカの国民のために、すべてを失いながらも反戦を主張したエルズバーグ博士は、外交の達人とうたわれたヘンリー・キッシンジャーに「アメリカで最も危険な人物」と言わしめた。

 現在日本には公益通報者保護法という、内部告発をした人物を保護する法律が制定されている。しかし当時、アメリカにもそれはなかった。エルズバーグ博士は「当時、あってしかるべきだと思うような、情報を内部告発した人物を保護する法律はなかった。それに現在、内部告発者保護法はあることはあるが、憲法に『表現の自由』があるために、この法案を活用できているとは言いがたい。この法案は訴追免責などを扱っているだけで、その後の出世を保護するものではないからね」と指摘する。

 内部告発の内容を記事として掲載したニューヨーク・タイムズ紙も、リスクを冒す危険性があった。「ニューヨーク・タイムズ紙の弁護士たちは、記事を発行することには大反対だったが、社内の上層部連中は、憲法に『表現の自由』があるため、国から告発されることはないと踏んでいた。しかしその後、記事の差し止め命令を司法省に命じ、連邦地方裁判所に提訴したニクソン大統領の動きには驚いたようだけどね」とのこと。

 この内部告発で、エルズバーグ博士は婚約者や仕事仲間を失ったというが、「確かに友情も大切だが、それよりも多くのベトナム人とアメリカ人の命の方が、重要だと思っていた。だから自己犠牲は当然」と裏切り者と仲間たちから恨まれながらも反戦を主張したのだという。

 結局この裁判は、後にホワイトハウスの情報工作員チームが、エルズバーグ博士の信用を失墜させるべく、彼が通う精神科のオフィスから、カルテを盗もうとした事件が発覚し、却下された。現在もエルズバーグ博士は反戦活動を行っている。(取材・文:細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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