ハリウッド発!『District 9』最速レビュー!
2009年9月18日(金)20時30分配信 Hottrash.com
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ピーター・ジャクソンのプロデュースによる、SF映画の新たな金字塔が誕生した。
1982年、南アフリカの上空に巨大な宇宙船が突如飛来し、騒然とする人類。政府の決断で宇宙船の中に突入すると、そこには病気に冒された無数のエイリアンたちがいた。移民エイリアンたちは政府が用意したDistrict 9(以下D9)という居住区に隔離され、そこで生活を始める。28年後、D9は荒廃したスラムと化し、民間の軍事請負企業MNUは、180万のエイリアンたちをDistrict 10なる新たな移民収容キャンプに移す作戦にでる。
MNUの現場諜報員マルカスは、立ち退き命令の書類を持参しD9の住民たちのもとを訪れるが、そこで黒い謎の液体を浴びてしまう。そして、彼の身体に異変が・・・。
規格外で圧倒的に強烈な、サプライズに満ちたSF大作だ。無数の昆虫みたいなエイリアンたち(その造形も最新CGIの技術による表情の変化や動きも驚異的)が地球の生活の中で普通にうごめいているというだけでグッとくるわけだが、エイリアン・テクノロジーによるスーパー・ウエポンも飛び出すバイオレントな戦闘シーンも待ち受けており(一瞬で人間が木っ端微塵になる鮮烈なゴア描写あり)、さらに初期クローネンバーグ作品や『ザ・フライ』のような、ボディ・ホラーの要素も持つ最強にスペクタクルに満ちた衝撃作である。
しかもこの映画、アパルトヘイト時代の南アフリカに実在した“District 6”なる居住区で起きた史実を基にしているのだ。人種差別問題の被差別者をエイリアンに置き換えて社会的なメッセージまで組み込んでしまうという、想像を絶するプロットと映像世界を提示したこの傑作は、本年度を代表するベスト・ムービーの筆頭であることは間違いない。
監督は南アフリカ出身の新鋭、ニール・ブロムカンプ。恐るべき新たな才能が誕生した。(小林真里)
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