NY発!ジェーン・カンピオン監督新作『Bright Star』レヴュー
2009年10月27日(火)19時15分配信 Hottrash.com
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イギリスのロマン派の詩人、ジョン・キーツの生涯最後の三年間を、彼の最愛の女性、ファニー・ブーロンとのロマンスを中心に綴った伝記映画。
『ピアノ・レッスン』でオスカーを受賞したジェーン・カンピオンの、『イン・ザ・カット』以来の監督最新作は、英国を代表するロマン主義の詩人の伝記小説を基にした感動作。詩情豊かな映像やダイアローグが鮮やかで美しく、心を打つ。カラフルな花畑で恋文を読むシーンや恋人二人が初々しく手をつなぐシーン、恥ずかしくなるほど過剰にロマンティックで美しい詩が読まれるシーンなど、ストレートなロマンティシズムに満ち溢れた作品だ。一見、シリアス一辺倒な文芸ロマンのようだが、意外なユーモアも要所で見られて、単なる純愛悲恋映画になっていない点も見逃せない。19世紀初頭を再現したセットやコスチュームもお見事。
ヒロインを演じたアビー・コーニッシュの、ピュアで清楚ながらも情熱的な愛情を内に秘めたファニーを見事に体現したと言えるが、衣装やメイクのせいもあって、どこか華に欠けるのが惜しい(実際のファニーに似ているのかもしれないが)。これといったスターが出ていないため、全体的にやや地味な印象を受けた。
はかなくも美しい悲恋の物語だが、恋ははかないから完璧で美しいものなのか?ということを考えさせられる作品。(小林真里)
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