東京国際映画祭「映画人の視点」で是枝裕和監督に肉薄!
2009年10月23日(金)14時13分配信 ぴあ
左から寺島進、是枝裕和監督 [ 拡大 ]
-PR-
トークでは「僕が僕の好きな人たちと喋れば、結果的に僕が見えるのでは?」と、自らホスト役に徹した是枝監督が趣旨を述べると、最初に登壇したYOUが「監督は相手をよく見る。それは自信の表れで、私はそういう人が好きじゃないから、『誰も知らない』(’04)も最初は出演を断わるつもりで」と衝撃発言。「でも、次第に監督の素直な気持ちや作りたいものが分かって」と、いつものYOU節で今では監督と最高の関係であることを強調した。
また『ワンダフルライフ』(1999)以来の常連俳優、寺島進が「映画俳優の軸ができるまでテレビに出るのが怖かった」と話すと、是枝監督は「テレビのドキュメンタリー出身だから、取材で『テレビの下積み時代は…』って言われるのがイヤで」と告白。「逆に“映画人”と言われると居心地が悪い」と語った。さらに佐々木史朗プロデューサー(『ナビィの恋』)とのトークでは、是枝監督が『空気人形』を最後に、今年4月に65歳で他界した安田匡裕プロデューサーに触れ、「安田さんに背中を押してもらい、ここまでやってこれた。それだけに、天国の安田さんが『俺の言ったことは間違いじゃなかっただろ』って言ってくれる作品を作っていきたい」と誓う場面も。
そんな濃密な2時間に続き、『歩いても 歩いても』(2006)、ドキュメンタリー作品『しかし…福祉切り捨ての時代に』(1991)、『誰も知らない』を連続上映。六本木は明け方まで是枝裕和ナイトの感動と熱気に包まれた。
第22回東京国際映画祭「映画人の視点」
「映画人、松田優作の世界〜没後20周年特別企画〜」
10月23日(金) 深夜0時〜
上映作品:『熱帯夜』、『家族ゲーム』
登壇者:松田美由紀、岸谷五朗、宮川一朗太、オダギリジョー(予定)
取材・文:イソガイ マサト