東京国際映画祭、ブルガリア映画『イースタン・プレイ』が3冠
2009年10月26日(月)12時15分配信 ぴあ
第22回東京国際映画祭の受賞者 [ 拡大 ]
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映画『イースタン・プレイ』は、人種差別や社会不安がうずまく東欧の町を舞台に、元アルコール依存症の画家と彼の反抗的な弟の関係性が生み出すドラマをエネルギッシュに描いた一作。最優秀男優賞を受賞した主演のフリスト・フリストフは、同作のクランクアップ直前に事故死し、今回の朗報を聞くことはできなかった。「賞とは本来、今後の活躍を後押しする前向きなもの。ただ、今回の受賞を通して、亡くなったフリストフの思い出を分かち合えるのも大切なこと」と感慨深い表情を浮かべたカレフ監督。両手にトロフィーを抱え、「帰る前に新しいカバンを買わなくちゃ」とおどける一幕もあったが、「今回の結果が、ブルガリアの若い映画人を勇気づけてくれるはず」と審査員と観客に改めて感謝を述べていた。
イニャリトゥ監督は、ヒット至上主義に走る映画業界の現況を憂いながら、「映画祭は唯一のレジスタンス(抵抗)の場。優れた作品に光を当てる役割をリードしてほしい」と東京国際映画祭の今後に期待を寄せた。
主な受賞結果:
東京サクラグランプリ:『イースタン・プレイ』(カレン・カレフ監督)
審査員特別賞:『激情』(セバスチャン・コルデロ監督)
最優秀監督賞:カレン・カレフ(『イースタン・プレイ』)
最優秀男優賞:フリスト・フリストフ(『イースタン・プレイ』)
最優秀女優賞:ジュリー・ガイエ(『エイト・タイムズ・アップ』)
観客賞:『少年トロツキー』(ジェイコブ・ティアニー監督)
日本映画・ある視点部門作品賞:『ライブテープ』(松江哲明監督)
取材・文・写真:内田 涼
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