本文へジャンプします。



文字サイズ
  • 小
  • 中
  • 大
※スタイルシートを有効にしてご利用ください


現在位置: @niftyニューストップ > エンターテインメント > 映画 > 『副王家の一族』の監督が明かす、映画完成までの15年の道のり


映画

『副王家の一族』の監督が明かす、映画完成までの15年の道のり

2009年11月5日(木)10時59分配信 ぴあ

記事画像

[ 拡大 ]

-PR-

20世紀文学の名作である『山猫』に影響を与えたといわれるフェデリコ・デ・ロベルトの小説『副王たち(I vicere)』が、ついに映画化された。『山猫』のルキノ・ヴィスコンティ監督も映画化を望んだというこの原作に挑んだのは、イタリアのネオ・レジスタ(新しい監督群)の代表格とされるロベルト・ファエンツァ監督。15年の歳月をかけたという映画『副王家の一族』について、来日したファエンツァ監督に話を聞いた。

多くの監督やプロデューサーが映画化を望みつつも実現できなかったその理由は、巨額の製作費が必要なこと、イタリアらしくない作品──家族、教会、文化、政治に対してネガティブであることだったというが、ファエンツァ監督は違った。「50年もの間、撮りたいという人がいたのに撮れなかったなんておかしいじゃないか! と思い、プロデューサーとともに映画化に踏み切りました。結局15年もかかってしまいましたけれどね」と笑う。

舞台はイタリアへの統一を目前に控えた19世紀半ばのシチリア・カターニャ。王朝を後ろ盾とし、貴族として栄華を誇るウゼタ家の栄華と悲哀をつづった一大叙事詩であり、権力を求めた父、自由を求めた息子、愛を求めた娘たちの葛藤する姿が描かれる。そこには「現代にも通じるテーマがいくつも潜んでいる」と監督。「イタリアはあるサイクルが同じように繰り返されている、額縁があってそこから逃れられないような国なんです。小説が書かれたのは150年前ですが、当時と同じようなことが現在も起こっています」。そして、監督の言う「歴史の繰り返し」「原作が現代的であること」を証明するかのように、本国での公開時には予想もしなかった大論争が起きた。「右翼からも左翼からも攻撃を受けたんです。セリフはすべて原作の小説から引用していて、決して今の政治家を批判する気はなかった。けれど、多くの政治家はそれが自分たちへの批判だと思ってしまったんです」。

また、一番の挑戦は当時の豊かさを表現することだった。「当時のカターニャ(シチリア人)はとても裕福でした。例えば、シャツのアイロンをかけるのにわざわざロンドンに送ったりしていた。それくらいお金が有り余っていたんです。その豊かさを再現することが難しくて。ただ、あの屋敷は実際に原作のモデルとなった貴族が住んでいた家で、そのまま残っていたのでそこを使うことができましたし、シチリアのカターニャという街は19世紀のころからほとんど変わっていないので、ロケーションの苦労はありませんでした」と振り返る。そして、監督がこだわった壮麗な衣装の数々は実力派俳優たちが身に着けることで輝きを増し、2008年のイタリア・アカデミー賞(ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞)で美術賞、衣装賞、ヘアメイク賞、メイクアップ賞の4部門に輝いた。

『副王家の一族』
11月7日(土) Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー

取材・文・撮影/新谷里映

【関連記事】

『副王家の一族』 作品情報&予告編







推奨画面サイズ
1024×768 以上

  • Copyright (C) 2009 共同通信社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 時事通信社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 読売新聞社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 レスキューナウ 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 Thomson Reuters. All rights reserved.ロイター・コンテンツは、トムソン・ロイター又はその第三者コンテンツ・プロバイダーの知的財産です。トムソン・ロイターから書面による事前承認を得ることなく、ロイター・コンテンツをコピー、再出版、再配信すること(キャッシング、フレーミング、又はこれらと同等の手段による場合を含む)は明示的に禁止されています。トムソン・ロイターは、コンテンツの誤謬又は遅延、或いはコンテンツに依拠してなされたあらゆる行動に関し一切責任を負いません。Reuters(ロイター)及びReuters(ロイター)のロゴは、トムソン・ロイター及びその関連会社の商標です。ロイターが提供するその他のメディア・サービスについてお知りになりたい場合は、http://about.reuters.com/media/をご参照ください。 /
  • Copyright (C) 2009 産経新聞社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 スポーツニッポン新聞社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 アイティメディア 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 日刊スポーツ新聞社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 J-CASTニュース 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 Record China 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 日刊ゲンダイ 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 小学館 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 朝日新聞出版 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 講談社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 ダイヤモンド社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 扶桑社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 文藝春秋 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 東洋経済新報社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 NTTレゾナント 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 リクルート 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 キャリアブレイン 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 角川マーケティング 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2008-2009 Broadmedia Corporation. All rights reserved./
  • Copyright (C) 2008-2009 National Geographic. All rights reserved. 記事・写真等の無断転載を禁じます。 /
  • Copyright (C) 2009 CyberAgent 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 集英社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 RAUL 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 住宅新報社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 フィスコ 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 テクノバーン 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 聯合ニュース 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 WoW!Korea 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 プレジデント 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 翔泳社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 BCN 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 オールアバウト 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 はてな 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 リアルスポーツ 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 東京カンテイ 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 NPO法人放送批評懇談会 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 GLOBIS.JP 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 PHP研究所 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 MTV Networks Japan株式会社 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 京都新聞 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 ぴあ 記事の無断転用を禁じます /
  • Copyright (C) 2009 マガジンハウス 記事の無断転用を禁じます


このキーワードの