「CDパッケージと音楽市場の衰退」を業界関係者が語る
2009年9月28日(月)21時15分配信 @niftyミュージック
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先日、「オリコン週間シングルチャート」20位のシングルCDがセールス3000枚割れという異常事態とネット上で話題になった。一位を獲得した倖田來未の「Alive/Physical thing」が32648枚で、7位のアンジェラ・アキ「愛の季節」が9571枚と1万割れ、そして20位のsupercell「君の知らない物語」は、トップ20としては過去最低となる2975枚と、はじめて3000枚を割ったというもの。
「CDパッケージ市場の冷え込み」の象徴的な出来事とし、さらには「音楽市場のさらなる衰退」と様々なサイトで指摘されているが果たしてそうだろうか?
ある音楽業界関係者に聞いたところ、「別に驚くことではありません。むしろシングルCD市場が成立している事態が奇蹟。元々アルバムのプロモーションツールとして機能していたアメリカでは10年以上前の90年代後半、イギリスでも5年前にはCDシングルの市場はダウンロード売り上げにシフトしている。パッケージとしてCDシングルが流通してそれなりに市場が形成されている日本の方がむしろ特異なマーケットといえるでしょう。」
「オリコンが公表しているシングルチャートが純粋にCDの売り上げだけを元に集計している為で、現在シングル売り上げの主流ともいえるモバイルやPCのダウンロードチャートが全く考慮されていない為、随分実情と異なるランキングになってしまっているのが現状です。」と語った。
また、「イギリスでは2004年、アメリカのビルボードも2005年からダウンロード・ランキングとラジオオンエア数などを合算したチャートを公表しています。日本でもダウンロード・ランキングを合算したランキングが出来れば、今のCDチャートとは全く違うものになる。例えば6月のシングル・チャートには逝去したマイケル・ジャクソンの過去曲が多数ランクインしていたはずだし、さらに7月には逮捕直後、相当売れたと言われる酒井法子がシングルチャート上位を占める可能性もあった」とも。
では何故、CD売り上げとダウンロード売り上げチャートを合算したチャートが日本には無いのだろうか?前述の関係者は語る。
「モバイルなどダウンロードの市場は各レコードメーカーが独自に販売サイトを立ち上げたりして総合チャートを集計するような足並みが全く揃っていない状態です。各社が【独占音源】や【先行配信】という言葉に敏感で、ライバルサイトで音源を遅れて販売したり、さらには販売が無かったりと様々。レコード店で大物アーティストの新曲が特定のA店では買えるけど、B店では買えないなんてことはありませんからね。
あと各メーカーが出資している最大手の着うたサイトのチャートは、もの凄く細分化されているうえに売り上げ数は公表されてない、実際の売り上げ数は全く判らないようになっている。最近「モバイルサイト、×××チャート連続1位」と言った煽りのキャッチコピーをよく耳にするが実数が判らない。言い方は悪いですが中身はどうであれチャート1位と宣伝できれば何でもいいと思われても仕方がない状況ですね。」
「CDシングルがやたら売れていない」という話からスタートしたこの話だが、最後に
「CDシングルで新曲を聴く人が減っている現状を考えるとこれから更に売り上げは落ちて行くでしょう。だからと言ってダウンロードが急速に伸びているという話も聞かない。実数の見えないチャートでは、何百万ダウンロードやチャート1位という言葉を聞いても想像し難い状況で、リスナーに対しても段々説得力が無くなっている感じがしますね」
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