南田洋子はいつになったら静かに眠ることができるのか
2009年11月1日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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●長門裕之はメディアに好意的
29日、くも膜下出血で21日に亡くなった南田洋子(享年76)の通夜が東京・芝の増上寺で営まれる。「静かに送ってあげたら」という声がある一方で、長門・南田夫妻のことは周囲が放っておかない。2人をモデルに映像化したいという企画書が多数持ち込まれているのだ。それも実に具体的だ。
「ある映画会社の企画書には長門が語り部、監督に実弟の津川雅彦、若い時の長門には人気俳優の小栗旬、妻の南田役には井上真央、晩年期は実弟の津川と桃井かおりという具体的な配役まで記されている」(事情通)
そこまでという内容である。また、テレビ局も動いている。手を挙げているのは3局。
夫妻を「ドキュメンタリ宣言」で取り上げ、高視聴率を獲得したテレビ朝日は映像が豊富だから、いつでも特番を制作できる。フジテレビは時期は未定ながら、南田の視点から描いた特番ドラマだという。日本テレビはまだ先の話だが、介護をテーマに来年の24時間テレビ内で放送するドラマを企画中とか。テレ朝の番組が20%を超える視聴率を記録し、長門が何度も会見を開き、メディアに好意的だから各局がその気になるのもわかる。ちなみに、30日の葬儀・告別式は各局とも生中継の予定だ。
しかし、亡くなった人への対応としては軽々し過ぎるという印象があり、批判的な声も上がっている。認知症の南田をテレビに出演させた長門に対しては「女優のまま送ってあげることはできなかったのか」という意見があるし、介護生活を本にした時も「あそこまで身内のことをさらけ出す必要があるのか」との指摘があった。
それでも歯止めはかからないようだ。現在、厚労省では長門を介護のイメージキャラクターに起用しようという声も上がっているという。亡くなった南田が静かに眠ることができる日はまだ先ということだろう。
(日刊ゲンダイ2009年10月29日掲載)