畠中茂の THE パーティ vol.1 『第22回 東京国際映画祭』
2009年10月25日(日)5時49分配信 マガジンハウス
グリーンカーペットにキラ星のごとく登場したセレブリティたち。ひときわにこやかな鳩山由紀夫首相夫妻。 [ 拡大 ]
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アジア最大級の映画の祭典『第22回東京国際映画祭(TIFF:TOKYOINTERNATIONALFILMFESTIVAL)』が東京・六本木ヒルズで華やかに開催。六本木の街がエコカラーのグリーンに染まる巨大シネタウンに変貌した。
財団法人日本映像国際振興協会が主催となり、経済産業省、東京都、文化庁と共催、さらに総務省、外務省、環境省、観光庁、日本経済団体連合会など22団体が後援につくなど、まさに国をあげての一大映画イベントである。今年のテーマは『映画には、人を変える力がある。人には地球を変える力がある』と、よりエコを地球規模で意識しようというものであった。
同映画祭の目玉が、オープニングを飾ったグリーンカーペットセレモニー。六本木ヒルズ・けやき坂に敷き詰められた約200mのグリーンカーペットを、映画祭に出品された作品に出演する俳優や女優、監督、プロデューサーなどセレブリティ約300人が練り歩くというものだ。このグリーンカーペットを取り囲むように、スチールやテレビカメラなど海外を含む約200人のマスコミ陣と約700人の観衆が集結。フラッシュの嵐の中、大きな歓声や黄色い声援が巻き起こっていた。
本来なら他の映画祭同様にカーペットは赤であったが、昨年からTIFFチェアマンに就任した依田巽氏の発案で、エコを意識したグリーンに変えて世界中の映画関係者のド肝を抜いたのは記憶に新しい。またこのグリーンカーペットは単に色がグリーンというだけではなく、オフィシャルパートナーであるコカ・コーラの協力によってペットボトル約2万3,000本を再生して製作されたのには驚かされた。
このグリーンカーペットにキラ星のごとく登場したセレブリティたちの中で大トリを務めたのがなんと鳩山由紀夫首相(62)である。幸夫人(66)とともに仲良く登場し、大きな歓声を浴びていた。フォトセッションではオープニング作品のネイチャードキュメンタリー大作『オーシャンズ』の日本語版ナビゲーターを担当した宮沢りえと幸夫人に挟まれ、満面の笑顔であった。
昨年は麻生首相が現役総理大臣として初めてグリーンカーペットを歩いただけに、政権交代で自民党がやってきたことをことごとくストップしてきた民主党の鳩山首相が同映画祭には参加しないのでは? と一抹の不安はあった。しかし先日、プレスセンターで行われた故政治評論家の細川隆一郎氏のお別れの会に参加していた鳩山首相に、同じく参加していた依田チェアマンが参加を直訴。映画関係者たちの熱いラブコールに応える形で参加となったのである。日本の首相もこのような意義あるイベントにはどんどん積極的に参加して、有権者に親近感をアプローチしていくべきであろう。
さて話をグリーンカーペットに戻して、今回グリーンカーペットを練り歩いたセレブリティたちをライバル形式で紹介しよう。まずは“事務所の先輩・後輩対決”。グリーンカーペットの先頭を切って歩いた第22回TIFF映画大使の木村佳乃(32)と、第22回TIFFグリーンアンバサダーの杏(23)。実はおふたりは所属事務所(トップコート)が同じで大の仲良し。そのうち同じ映画での共演も観たいものだ。
晩秋、“純愛映画対決”として注目を浴びそうなのが『天使の恋』(11月7日ロードショー)の佐々木希(21)と谷原章介(37)と、『僕の初恋をキミに捧ぐ』(10月24日公開)の井上真央(22)と岡田将生(20)。特に初主演ながらそのフレッシュな魅力と美しさで観客を魅了した佐々木希の自然体な演技は注目である。
続いては“若手人気俳優&女優対決”。東京国際映画祭(22年)と同い年で、超能力コメディ『曲がれ!スプーン』に主演した長澤まさみ(22)、海の家に集まった妄想中の男7人が巻き起こす暴走ラブエンターテインメント『大洗にも星はふるなり』の山田孝之(26)と、戸田恵梨香(21)、箱根駅伝に挑戦する寄せ集めメンバー10人の成長と絆を描く人間ドラマ『風が強く吹いている』主演の小出恵介。やはり勢いのある俳優や女優は表情もいい。
続いては“大人の女優、美の競演対決”。『タイタニック』のジェームス・キャメロン監督の最新作で話題のSF3D映画『アバター』に出演したシガニー・ウィバー(60)、警察の闇の部分を角川春樹監督が描く衝撃作『笑う警官』の松雪泰子(36)、大人の青春映画『サイドウェイズ』の鈴木京香(41)と菊池凛子(28)、鬼才森田芳光監督のお金をテーマにした秀作『わたし出すわ』主演の小雪(33)と黒谷友香(34)、文豪川端康成の短編をオムニバスで描いた『掌の小説』に出演した香椎由宇(22)、同映画祭の審査委員長も務めたこともある国際派女優桃井かおり(58)。うーん壮観! これだけ華やかな女優がドレスアップして一同に会するのも同映画祭のグリーンカーペットならでは。沿道からは一般の方も観覧できるので来年は足を運んでみてはどうか。
最後は“赤ドレス対決”。グリーンカーペットセレモニーもラストに差しかかったところで、あいにくの小雨が降り出した。その嫌な雰囲気を一気に吹っ飛ばしてくれたのが『ゼロの焦点』に主演した広末涼子(29)、中谷美紀(33)、木村多江(38)の3人の女優である。目が覚めるような真紅の同系ドレスで登場。この日、イチバンのフラッシュの嵐を浴びていた。明らかにその場の雰囲気が変わったのがわかったので、女優パワーは恐るべしである。松本清張生誕100年を記念した至高のミステリーでの実力派女優たちの演技対決も乞うご期待。
スタート当初は規模も小さかった『東京国際映画祭』。年々、スケールも大きくなっていき、いまやアジア最大級の映画祭にまで育ってきた。今後もエコに力を入れていくのも大賛成だが、最終的にはベネチア、カンヌ、ベルリンの世界三大映画祭と並ぶような、世界中から映画バイヤーが集める世界最大の映画祭になってほしいものだ。
そのためには、一人でも多くの観客にグリーンカーペットセレモニーを楽しんで貰うようにアカデミー賞のような観覧用のスタジアム形式の観客席の設置するのも面白いだろう。もっと映画祭を盛り上げるには、六本木ヒルズエリア内の至る所にムービーモニターをたくさん設置、映画の予告編を流すなどして映像を氾濫させるために演出が必要かもしれない。
さらに映画ファン以外からも注目してもらうために人気アーティストのEXILEに映画祭のオリジナルテーマ曲を作って貰って実際にアリーナでお披露目させるとか、ほぼ同時期に東京ミッドタウン周辺で開催している『ジャパンファッションウイーク(JWF)』とも連動して映画とファッションのコラボレーションを図るのも良いだろう。
また映画祭期間中に映画関係者がフリーで入場できる巨大クラブ(踊る方の)を『マドラウンジ』あたりに作ってファンとの親睦を深めさせるのも良いかもしれない。六本木のクラブやラウンジ、ショーレストラン、バーなど有力飲食店ともタイアップしてまさに街全体を映画祭一色にさせたいものだ。
今後、『東京国際映画祭』がより大きくなっていくためには音楽やファッションとのコラボレーションも欠かせないことである。
畠中茂のTHEパーティ vol.1
パーティ名:『第22回東京国際映画祭』グリーンカーぺット
開催日:2009年10月17日(土)
開催場所:東京・六本木ヒルズ 六本木けやき坂通り 六本木ヒルズアリーナ
(ライター 畠中茂)