ドラム缶で焼く料理とは?
2009年10月17日(土)11時0分配信 R25
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「アキー&ソルトフィッシュ以上にポピュラーなジャマイカ料理は、ジャークチキンです。国民的な料理で、ジャマイカ人は毎日のように食べています。おやつ感覚でチキンだけを食べたり、ライス&ピーズという豆の炊き込みご飯のおかずとして食べたり、緑色のバナナやヤムイモと合わせて食べたりします。ジャークというのは、そもそも“漬け込む”という意味。多くのスパイスをチキンに漬け込んで、炭火で焼き上げているんです。当店では17種類のスパイスを使っていますが、家庭やレストランでそれぞれの調合へのこだわりがあるんです」
では早速、いただきます! 皮がパリっとしておいしい! ほのかに香るスパイスがなんとも食欲をくすぐってきます。臭みもないし、それほど辛くない。ところで、これ、ドラム缶の中で焼いていましたよね?
「そうなんです。本場ジャマイカでも必ずドラム缶で焼きます。横半分に切ったドラム缶の内部にレンガを敷き詰め、炭を並べ、その上に網を張ります。網で焼くと余分な油が下に落ちていくんです。最後にフタを閉めていぶすことで、外はパリっと、中はふっくらと焼きあがります。フタを閉めないと表面ばかりが焦げてしまって、中に火が通りにくいんですよ」
なるほど、ちょうど良い“いぶし効果”が得られるんですね。でもドラム缶じゃなくてもいいような気もしますが…。
「ジャマイカでは、サウンドシステムを外に設置して、夜通し踊ってパーティする習慣があるんです。そういう場所では必ずジャークチキン売りがいるんですよ。ドラム缶にタイヤをつけてゴロゴロと押しています。彼らは踊りながらチキンを食べるのが日課のようなものですね。そういう文化もまるごと取り入れる意味で、ドラム缶を使って焼いています。実はフライパンで焼いてみたり、アウトドア用のグリルセットで焼いてみたり、いろいろ試してみたんですが、ドラム缶で焼いたおいしさにはかないませんでした」
ご飯のおかずにもなり、軽食にもなる。ジャマイカの至るところで食べられているんですね。他にジャマイカ特有の食文化はありますか?
「ジャマイカにはラスタファリズムというある種の哲学があります。なかでも突き詰めた人はラスタマンと呼ばれ、食事に制限を設け、野菜、果物、木の実だけを食べています。彼ら向けの料理はアイタルフードと呼ばれています。いろいろな料理がありますが、食材は自然食を使います。ベジタリアンフードに近いですね。もちろんラスタマン以外のジャマイカ人も食べますし、アイタルフードレストランがあるので、観光で訪れた時でも楽しむことができますよ」
世界的にもベジタリアンフードが広がるなかで、健康的な食文化のひとつとして気になるところです。
ジャマイカ料理店はよく探すと日本にも結構あるので、まずはジャークチキンの食べ歩きから始めてみたいと思います。
(R25編集部)
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