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国内芸能

防水機能開発のため、太平洋に腕時計を放流!?

2009年10月23日(金)11時0分配信 R25

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普段なにげなく使っていて、あらためて意識する機会の少ない腕時計の防水機能。実は、雨や洗い物など日常の水濡れに対応できる程度のものから、水深1000m対応のものまで、防水のレベルにもいろいろあるそう。

水深1000mの世界なんて想像つきませんが、そんな深海でも使える腕時計が、一朝一夕にできたはずがありません! きっと腕時計内部の機構と同じくらい、その進化には長い開発の歴史があったに違いない!

そこで今回はそんな腕時計の防水機能の発展の歴史に焦点を当て、シチズン時計技術開発本部の松村修さんにお話を聞いてきました。そもそも腕時計の防水機能って、いつごろから始まったものなんでしょうか?

「第一次大戦前後には、防水ケースに時計を入れて、それごと腕に着ける、というタイプがあったようです。ダイバーズウオッチが普及するのは第二次大戦後になりますが、もちろん初めは海外での話。日本国内では、昭和34年(1959年)にシチズンが発売した『パラウオーター』という製品が、国産の防水腕時計第1号になります」

国内初ということは、その開発や実験にもかなり力を入れたのでは?

「パラウオーターでは、昭和38年(1963年)の6月9日、時の記念日にあわせて、房総半島から『太平洋横断テスト』が実施されました。専用ブイに腕時計をつけて、黒潮の海に投入し、その防水性能を実証したんです。この結果、国内で28個、アメリカとカナダでも1個ずつが回収されました。さらにその後、数年にわたって時の記念日に同様の実験調査を行っています」

うーん、愛するわが子のような自社製品でも、その防水性を確かめるためなら、迷わず海に放り込んでしまうとは! なんてスパルタ! 腕時計の防水機能は、ハードな実験と開発を重ねることで鍛え上げられてきた歴史があるんですね! そう考えると、当時と今では防水の仕組みは格段に進化してそう!

「基本的な仕組みは変わっていませんが、素材の改良により、当時よりも深い水深まで耐えられるようになりました。が、一方で、水に濡れると電池や電子回路がすぐにショートしてしまうクオーツが主流の現在では、浸水のリスクはより大きくなっています。水圧への耐久性がより重要度を増しているわけです。なので、水圧耐久の実験は力を入れて実施していますよ。たとえば、一般的な直径32mmのガラスを使った腕時計の場合、潜水時のガラスにかかる荷重は水深200mで160kg、水深1000mだと800kgにもなります。耐久テストの際には、これらのさらに1.25倍の圧力を加え、1時間耐えられるかどうかを実験するんですよ。どれだけ頑丈にできているか、わかるでしょう?」

す、すごい! 防水は、「水が入らない」というだけじゃなく、水圧に耐えうる頑丈さも大事なんですね。海に放り込まれたり、ものすごい圧力を加えられたり…とてもじゃないけどボクには耐えられそうにありません。そんな過酷な試練を乗り越えて完成した腕時計なんて、それだけでなんだかすごく頼りがいのある感じがしますね。ダイバーズウオッチをしている人がオトコらしく見えるのは、この腕時計が持っているそんなたくましさが感じられるからなのかも!?
(R25編集部)

最新腕時計はどれだけ水に耐えられる?はコチラ

※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25.jpでは図・表・写真付きのコラムを掲載しております

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