1本50km書ける?鉛筆の規格を知る
2009年11月5日(木)11時0分配信 R25
-PR-
ところで、鉛筆が短くなるまでにはどれぐらいの時間が費やされているんでしょう。消費速度を考えながら使ったことってないかもしれません。じゃあ、いっそのこと、使い切るまでの時間を調べてみようじゃないか、と思い立ちました。
さっそく実験に移るために、まずは下調べです。すると、鉛筆1本で書ける距離はなんと約50kmらしいという恐ろしい情報が。これって本当なんでしょうか…。トンボ鉛筆広報室の川崎さんに伺いました。
「その数字は、鉛筆から芯のみを抽出し、一定の気候条件のもとで機械を使って筆圧300gでロール紙に線を引いた場合のものです。芯が減る速度は筆圧だけでなく湿度などでも変わるんです。また、通常は極端に短くなると持てなくなるので、実際にみなさんが鉛筆を使って出てくる結果ではありません。50kmというのは机上の数字なんです」
そういうことだったんですか。とりあえず、実験時には筆圧をできるだけかけることを心に決めました。ところで、そもそも鉛筆1本の長さは何をもとに決められているんでしょうか。
「鉛筆の長さや芯の太さは、日本工業規格(JIS規格)で決められているんです。長さは172mm以上、芯の太さが9H〜Hは1.8mm以上、F〜6Bは 2mm以上とされていて、それに準拠して生産しています。市販されているものは、180mmぐらいが多いのではないでしょうか」
なるほど。メーカーの自由ってわけではなく、どれも規格で決められた長さなんですね。ちなみに、川崎さんからは、チャレンジにあたってこのようなアドバイスも。
「濃くて軟らかい芯の方が減るのは早いので、Hよりも2Bや3Bを使うといいですよ。紙もコピー用紙のようなツルツルしたものだと大変です。筆記用のレポート用紙のようなざらつきがあるものがいいでしょう」
芯が減る速度は、芯の種類、筆圧、気候、紙などいろんな条件で変わるんですね。そこで、僕が選んだのは2B、長さ17.6cmの鉛筆と、表面がざらざらしているノート。早く終わらせようとする男らしくない選択といえましょう。
さて。お待たせしました。いよいよスタートです。その前に今回のルールを説明します。芯の消費法は、ただひたすらノートを塗りつぶしていくというもの。鉛筆削りを使うのは、芯の出ている部分が減って周りの木が引っかかることでうまく線を書けなくなったとき。削ることでロスする芯の量を減らすために芯先は鋭くしないことにしました。また、実験は文字が書けなくなった(=使い切った)と判断するまで続けます。ちなみに、判断するのは自分です。
というわけで、やってやりますよ! シュシュシュシュシュッ。鉛筆が快調にノートの上を滑っていきます。が、しかし…あまりの単純作業のために1回目のチャレンジは開始後30分足らずで寝てしまうという最悪の結末に。すみません。しかし、得たものもありました。知識です。鉛筆を削ったときに長さを測ったんですが、鉛筆って削ることで短くなるわけじゃないんですね…って、知らなかったのは僕だけかもしれませんが。
とにかく、後日、気を取り直して2度目のスタートです。居眠り防止グッズもそろえて今度こそは万全。ただし、道のりは平坦ではありませんでした。鉛筆削りを使うまでに消費する芯の長さはだいたい2、3mmなんですが、これがくせ者。横から見て芯が出ている部分がほぼなくなるまではすんなりいくものの、ここからけっこう書き続けられるんです。削ってすぐはノートが濃い線で塗りつぶされ、芯がほぼ見えなくなってからは薄い線が加わっていく。そんな作業が続きます。
そして、開始から3時間。減ったのは7.6cmのみ…。見た目は短くなっていても、まだまだ半分以上が残っています。いったいどれだけの時間書き続ければ、鉛筆の限界にたどり着けるのでしょう。まさか、またこちらの限界が先に来てしまうのでしょうか…。
(R25編集部)
鉛筆1本使い切るのにかかる時間は?はコチラ
※コラムの内容は、フリーマガジンR25およびR25.jpから一部抜粋したものです
※一部のコラムを除き、R25.jpでは図・表・写真付きのコラムを掲載しております
■「息抜き」に関する過去のイチオシ記事
・何時間書きたくれば鉛筆は使い切れるのか? (2009.10.28)
・パソコンのフォルダはどこまで“入れ子”にできる? (2009.10.14)
・フォルダinフォルダの限界は意外に浅い? (2009.10.14)
R25.jpの記事をもっと見たい方はコチラ。