ファミリーレストランの草分け的存在「すかいらーく」がついに39年の歴史に幕を降ろす。最後の1店舗となっていた川口新郷店(埼玉県)が29日に閉店、11月から低価格型和風レストラン「おはしカフェガスト」に業態転換し、営業を再開することになった。外食業界では低価格化が進んでおり、同業他社も低価格型店舗の比重を増やしている。
店舗としての「すかいらーく」はなくなるが、会社名としての「すかいらーく」は残る。
ファミリーレストランの「すかいらーく」は39年前に都内で1号店をオープン。当時としては珍しかったハンバーグなどが人気となり、郊外を中心に店舗を拡大した。93年6月には約730店に達したが、ハンバーガーなどのファストフード店の攻勢に遭い、勢いが衰えていった。
少子高齢化で客足が伸び悩むなか、「すかいらーく」は1人当たり1000円程度の割高な客単価が追い打ちとなり、低価格型店舗「ガスト」などへの転換を強いられていった。
今後は低価格路線で生き残りをかけるが、不況で消費者の節約志向は強まるばかり。日本フードサービス協会によると、9月の外食売上高は前年同月比1.5%減。このうちファミリーレストランは5.4%減と落ち込みが激しく、客を囲い込むための価格競争がさらに加速しそうな雲行きだ。