結婚詐欺で起訴されている無職女(34)の周辺で不審死した男性のうち、2人は練炭による一酸化炭素中毒で死亡しているが、この現場に残されていた練炭と、女がインターネットで大量に購入していた練炭が同じタイプであることが分かった。
捜査関係者によると、女は今年4月から8月にかけて、ネットで練炭と七輪を計3セット購入。練炭は酸化剤を混ぜた着火しやすいタイプで、女の自宅マンションには、購入した練炭と七輪が1セット残っていた。
8月に埼玉県内の駐車場で一酸化炭素中毒死しているのが見つかった東京都千代田区の会社員、大出嘉之さん(当時41)の車内からは、女が購入したものと同じタイプの多数の練炭と七輪が見つかった。また、大出さんの遺体からは睡眠導入剤に加え、アルコール成分も検出されていたことが分かった。車内から女の指紋などは検出されなかったが、埼玉県警などは女が現場まで運転していた疑いがあるとみている。
女は大出さんと車に乗って出かけたことを認めているが、「車内でけんかになり別れた。死亡の経緯は知らない。ショックで自殺したのではないか」と県警の任意聴取に答えている。
一方、2月に青梅市のマンションで一酸化炭素中毒死しているのが見つかった会社員、寺田隆夫さん(当時53)の部屋に計6個の七輪が置いてあったことが新たに判明した。七輪は4LDKのすべての部屋や洗面所に置かれており、窓は閉め切られていた。
遺体は布団がかけられた状態で見つかった。室内に遺書などはなく、警視庁は自殺と判断していた。
当時、女は捜査関係者に「(男性は)結婚できないならもう死にたいと話していた。自殺したのではないか」と、大出さんの死亡の際と似たような供述をしている。
また、女が訪問ヘルパーとして出入りしていた千葉県野田市の無職、安藤建三さん(当時80)が5月に亡くなった際にも自宅の火災現場から練炭が見つかっている。