これがAOKIのプレミアムサーモスタットスーツ。女優、上戸彩がニッコリPRしている [ 拡大 ]
早いもので今年もあと2カ月。ビジネス街では秋冬物のスーツが目立つようになってきた。今年のハヤリは温度調整機能などが付いた高機能スーツで、消費低迷のなか売れ行きは好調という。紳士服チェーン各社は消費者の囲い込みに躍起で、本来なら5万円超する高機能スーツを今なら5〜6割引という「太っ腹価格」で販売している。今週末はお店をのぞいてみてはいかが−。
今シーズン、もっとも注目を集めそうなのが、紳士服業界2位・AOKIの「プレミアムサーモスタットスーツ」。同社が信州大学と共同開発したもので、先端の化学技術を駆使している。
「織物のなかにマイクロカプセルが織り込まれていて、気温が下がるとカプセル内の樹脂が固体に変化して発熱する。逆に、気温が上がると樹脂が液化して吸熱し、スーツのなかの温度を一定に保つようになっている」(同社)という。
冬の寒さだけでなく、夏の暑さにも対応できるハイテクスーツは「夏物と冬物に分かれていたこれまでのスーツの常識を覆すもの」(流通ジャーナリスト)として評判も上々だ。
また、オールシーズン着られることから衣替えの必要がなくなり、スーツの数を減らせるメリットもある。マンションやアパート暮らしにはスーツの収納場所に悩むこともなくなりそうだ。
業界4位のはるやま商事は、インフルエンザ対策にもなる「ウイルスクリーンスーツ」を発売。光があたるとウイルスや細菌を分解する二酸化チタンをスーツ生地に加工した。
一般のスーツ生地ではインフルウイルスが付着すると、時間の経過とともに増殖していく。が、ウイルスクリーンスーツではインフルウイルスを3時間後には分解してしまうという実験結果が出ている。カビなども化学分解でき、20回以上洗濯しても効果が持続するという。
業界3位のコナカは昨年春、シャワーで簡単に洗える「シャワークリーンスーツ」を発売し、高機能スーツの分野では先行している。今シーズンはシャワークリーンスーツの「冬物版」のほか、温水をかけるだけで汚れが落ちる「シャワークリーン メリノウールワイシャツ」も発売した。
気になる高機能スーツの価格だが、AOKIの「サーモスタット」は5万1450円、はるやまの「ウイルスクリーン」が5万2290円といずれも5万円台。コナカの「シャワークリーン」は2万9500円となっている。
なかなかの価格だが、サーモスタットが「計画の4倍」(AOKI広報担当)、ウイルスクリーンが「発売1週間で計画の2倍を上回るペースで売れている」(はるやま財務部)というから、かなり好調なようだ。
興味はあるが、価格が高すぎると感じている向きは、今が買い時。5万円台の高機能スーツは今なら5〜6割引で売られているからだ。認知度を高めるためで、AOKIは11月3日まで1万8900円で、はるやまも11月1日まで2万6145円で前述の高機能スーツを販売している。