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トヨタを脅かすVW 新興国で圧倒的、その強さの秘密は

2009年11月7日(土)17時0分配信 夕刊フジ

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勢力を急拡大しているフォルクスワーゲン [ 拡大 ]

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 日本でもおなじみの独自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)が勢力を急拡大している。世界でもっとも有望な自動車市場である中国でトップシェアを獲得。低迷するゼネラル・モーターズ(GM)を横目に、トヨタ自動車の最大のライバルに台頭しつつあるのだ。その強さの秘密とは−。

 もともとVWは上昇志向が強く、マルティン・ヴィンターコルン会長が2007年には「いずれトヨタやGMを抜き、世界一の自動車ブランドにする」と高らかに宣言した。

 この年の世界販売台数をみると、世界一のGMが936万9500台、2位のトヨタが936万6000台、3位のフォードが655万台で、VWは650万台で4位となっていた。ヴィンターコルン会長の世界一宣言はVW日本法人の関係者でさえ、「まあ、いうだけならタダだから」というほど現実味に乏しいものだった。

 ところが、である。今年上半期(1〜6月)の世界販売台数をみると、トップのトヨタが356万台、2位のGMが355万台で、VWは3位の310万台。トップとの差は46万台で、年間では数十万台程度の差にまで縮まりそうな気配だ。

 07年には300万台近くあったトップとの差が大きく縮まり、「世界一宣言」も絵空事ではなくなりつつある。

 躍進の背景には、新興国で強みを発揮していることがある。世界でもっとも有望な自動車市場の中国で、トップシェアを獲得。14年にサッカーW杯、16年に夏季五輪が開催されるブラジルをはじめ、南米でも強みを発揮している。

 「世界的な自動車不況のなかで、新興国は成長を続けている。その新興国で強いことが躍進の原動力になっている」(業界関係者)という。

 それにしても、世界に数あるメーカーのなかでなぜ、VWは新興国に強いのか。先の業界関係者はこう解説する。

 「実は、VWは1980年代に米国に進出したものの日本勢に敗れ撤退している。新たな活路を見いだそうとして早い時期から中国などの新興国に進出し、結果的にそれが成功につながった」

 災い転じて福と成すを地でいくような話だが、VWは企業グループとしても魅力的な構成となっている。

 高級車を扱うポルシェやベントレー、アウディのほか、スーパーカーのランボルギーニ、ブガッティを持つ。さらに低価格の小型車のショコダがあり、量販モデルではVWがゴルフやポロというブランドを持つ。

 自動車産業に詳しい経済ジャーナリストの池原照雄氏は「VWがGMに代わって、トヨタの強力なライバルになることは確実」と指摘。有望な新興国の市場ではトヨタをしのぎ、「当面、新興市場での自動車販売の急拡大の追い風を受ける」とみられている。

 そういえば日本でも最近、街中でVW製の車をちょくちょく見かけるようになった。ヴィンターコルン会長の「宣言」は実現に向けて急加速していく。








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