95兆円“水ぶくれ予算”は官僚の抵抗だ
2009年10月29日(木)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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膨らんだ予算は官僚の“抵抗”だった!?――。過去最大の95兆円となった政府の2010年度予算の概算要求で、必要以上に“水増しされた”事業予算が盛り込まれていることが分かった。
「社会実験で何千億円も必要か」。25日の民放番組でこうかみついたのは藤井裕久財務相。国交省が高速道路無料化の試行経費に6000億円も盛り込んでいたからだ。
「社会実験は、場所や期間を限定して試行評価する制度。いわば抽出事業だから数千億円単位でカネがかかることは常識的に考えてあり得ません。04年度から始まった高速道路のスマートICの活用による社会実験でも、国交省が当初予算で盛り込んだ金額は15億円でした」(国交省担当記者)
高速道路無料化は絶対したくない。だからあえて実験段階で巨額予算を組んで潰そう――。忙しい大臣の目をごまかしながら面従腹背の官僚が描くのは、およそこんなシナリオだ。しかも政府・与党をナメた対応をするのは国交省役人だけじゃない。概算要求の中には、民主党が政権交代前に廃止や削減を求めた事業も多く含まれていたのだ。
「民主党は4〜6月に構想日本と一緒に国の『事業仕分け』を実施。文科省の『〈心のノート〉活用推進事業』や、厚労省の『独立行政法人雇用・能力開発機構運営費交付金等』などの廃止を求めました。ところが10年度予算では、〈心のノート〉は道徳教育関連予算に形を変えて、雇用・能力開発機構運営費交付金は減額してチャッカリ予算要求。農水省なんて、削減を求めた『食料安定供給特別会計関連事業』を100億円以上増額して要求しています。これじゃあ過去最大の予算になるワケですよ」(経済ジャーナリスト)
いよいよ本格化する行政刷新会議では、こうしたデタラメをどんどん暴いてほしい。
(日刊ゲンダイ2009年10月26日掲載)