日本郵政 高井副社長の評判は最悪
2009年11月1日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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民主党はちゃんと「身体検査」をしたのだろうか。
28日承認された日本郵政の役員人事をめぐっては、官僚OB就任のことばかりが取りざたされているが、「まさかこの人が入るなんて」と疑問視されている人物がいる。副社長の高井俊成氏(63)だ。経済界の評判がとにかく良くない。
高井氏は元日本長期信用銀行常務執行役員で金融のプロだが、長銀を辞めた後、いわくつきの企業を歩いている。架空増資が発覚して倒産した丸石自転車で監査役を務め、老舗菓子・駿河屋の架空増資事件では、増資先の投資会社飯倉ホールディングスの取締役だった。高井氏は一連の不正取引に関与していなかったかもしれない。しかし、銀行マンの経歴や会社でのポストを考えると、無関係だと言い切れるかどうか。
●古巣の長銀OBは総スカン
この人事に最も驚いているのが長銀OBたちだ。
「とっくに消えた人だと思っていたのでビックリしました。高井氏は長銀時代に融資畑で福岡支店長などで活躍していたが、辞めた後は、あまりいい筋の人とは付き合っていないというウワサを聞きました」
高井氏から接触があったという上場会社幹部の長銀OBはこう話す。
「長銀のころは人柄がよくて、まじめな銀行マンでした。筋が悪くなったという話が出るようになったのは退職後です。高井氏は私の会社とビジネスをしたかったのでしょう、人を通じて私に会いたいと伝えてきたが、お断りした。高井氏周辺には危なっかしい人が目立ち、手がけている仕事も好ましいものではないようだと、長銀OBの間では悪い評判ばかりでした。長銀OB会への出入りも禁止されています」
経済ジャーナリストの野村隆夫氏が人事のウラをこう読む。
「業界ではいわくつきと見られている人です。人事の裏側に何があるのか。かんぽの宿を筆頭に日本郵政には少なからず負の部分もある。いろいろな人材が必要なのでしょう」
それにしても、西川問題で傷ついた日本郵政への信頼を取り戻さなければならない時に、世間の誤解を招きかねない人物を登用するのは軽率ではないか。役員にふさわしい有能な人材はほかにいくらでもいる。打つ手を間違えると政権の致命傷になりかねない。
(日刊ゲンダイ2009年10月29日掲載)