鳩山首相の地元で発見!「日本一危険なダム」
2009年11月3日(火)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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鳩山首相の選挙区(北海道9区)に「世界一危険なダム」(京都大学名誉教授・今本博健氏=河川工学)があった。札幌から車で1時間半ほどの北海道平取町にある「二風谷ダム」だ。今月23日、脱ダム宣言の田中康夫新党日本代表とともに現地を視察した今本氏はこう言っている。
「二風谷ダムは100年間でたまると予測した砂の量が5年でたまっている。このままでは10年から15年後にはダム湖が砂で埋まってしまいます。水をためるダムの機能は低下することはもちろん、一気に水が流れ出る可能性があるので、かえって危険。世界一危ないダムといえます」
ダムサイトでは、事業所の所長がパネルを使って「砂はこれ以上たまらない」と解説していたが、河川工学の専門家の今本氏は「そんなに簡単に砂は流れ出ない」と首をかしげている。廃ダムしかないのではないか。
問題の二風谷ダムは治水と利水が目的で10年前に完成。しかし、建設地の沙流川の語源はアイヌ語で砂がたまりやすい川。当初から「ダム建設は不適切」と指摘されていた。しかし国交省はダム建設をごり押し、案の定、“欠陥ダム”になってしまった。しかも川の水質は悪化、下流域の米は等級が下がって農家の収入が半減する弊害も出ている。それでも国交省は、ダム建設を反省するどころか、二風谷ダムの上流に新たに平取ダムを建設しようとしている。前原大臣の指示で一応、凍結となったが、地元の民主党や町長は推進の立場で、どう決着するのかは不透明だ。今本氏はこう話す。
「平取ダムを造っても、同じように砂がたまって機能不全となるのは確実。平取ダム建設を中止し、二風谷ダムは撤去(廃ダム)すべきです」
八ツ場ダム中止で注目を集めた鳩山政権は、首相のお膝元のダム問題をどうするのか。鳩山首相が「世界一危険なダム」の廃ダム事業を開始すれば、脱ダムのモデルケースになる。
(日刊ゲンダイ2009年10月31日掲載)