松戸市 リサイクルショップ経営者の不幸
2009年11月7日(土)10時0分配信 日刊ゲンダイ
-PR-
●7400万円も貢いだ
名誉挽回といきますか――。
千葉県警が、松戸市でリサイクルショップを経営していた福山定男さん(当時70)について再捜査を開始する。福山さんは2年前の07年8月に死亡。その数年前から佳苗の口座に毎月のようにカネを振り込み、総額は7400万円になるとみられている。数年前、店に結婚相談所の看板もかけていたため、佳苗が相談所の共同出資者として福山さんからカネを引っ張っていたのではないかという見方もある。
だが警察は当時、福山さんの死を「病死」と判断し、司法解剖も行政解剖も行わなかった。現地の事情通が言う。
「福山さんは自宅とは別の店の2階の寝床で死んでいるのを発見された。でも近所の住民など複数の人が“亡くなるまですごく元気だった”と証言しています。また、奥さんは福山さんが女遊びをしていたような発言をしているようです」
親族は知り合いなどに「心臓発作」と説明したそうだが、佳苗に大金を渡しているのだから、不審死の疑いが濃厚だ。そこで遅まきながら千葉県警が捜査をやり直すわけだが、成果は見込めるのか。警察出身のジャーナリスト、黒木昭雄氏が言う。
「好意的に考えれば、佳苗容疑者が他殺の線で何かを白状し、その裏づけを取るために再捜査するのかもしれません。だけど何の供述もなく、やみくもに再捜査するのであれば、県警は批判を浴びて立場が悪くなり、“再捜査宣言”をせざるを得なくなったことになる。解剖もしておらず死体もないのだから、これから物的証拠が見つかる可能性はかなり低い。できるのは遺族などへの事情聴取ぐらいでしょう。再捜査は掛け声で終わるような気がします」
これで佳苗に逃げ切られたら、恥の上塗りだ。
(日刊ゲンダイ2009年11月4日掲載)