JALは大幅カット オレの企業年金大丈夫なのか
2009年11月1日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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日本航空の再建で企業年金カットが焦点になっているが、多くのサラリーマンにとって他人事ではない。なにしろ、厚生年金基金と確定給付企業年金の運用利回りはマイナス17.8%(08年度)、大半の企業が積み立て不足に苦しんでいる。すでに年金減額になった企業も少なくないが、JALでカットが実施されれば、それをきっかけに引き下げへの動きが相次ぐのは必至だ。
では、企業年金カットで受給額はどのくらい減るのだろう。JALは5割以上減らしたいとしているが、これは実質的に債務超過の会社だからで、普通はここまでの減額にはならない。
「勘違いされやすいのですが、企業年金のカットは支給額を何割減にするというのではなく、給付利率の引き下げです。会社が約束していた利率で運用できないので下げるわけですが、たとえば5.5%が3.5%に下げられると、毎月10万円受け取っていたのが約9万円になります。1万円のマイナスで年間12万円ですが、25年なら300万円ですから、やはり老後の生活プランに狂いが生じるでしょう」(社会保険労務士)
はたしてオレの会社は大丈夫なのか。企業年金の健全度を測る目安が「継続基準」だ。ちょうどこの時期に年金基金から届く小冊子に公開されている。継続基準は会社が払うことになる給付金に対して、年金資産がいくらあるかを示したもので、「1」以上ならまず問題なし。しかし、「0.9」以下だと、会社は不足分の補填に四苦八苦しているはずで、「年金カット」は時間の問題だ。もう企業年金の受給額は2〜3割減ると覚悟して、個人年金や貯蓄を検討した方がよさそうである。
(日刊ゲンダイ2009年10月29日掲載)