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主要

「孤独な時間」があるから若々しくいられる!

2009年11月5日(木)10時0分配信 日刊ゲンダイ

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「孤独は知恵の最上の乳母である」――ドイツの思想家シュティルナーはこう言った。独り暮らしを続けていると、「寂しい……」なんてフト思ってしまう。が、“孤独な時間”こそ人間の脳に大きなプラス効果をもたらすのだ。

 他人を気にすることなく、独りの時間を持てる。これはぜいたくだ。会社では、会議だ、接待だ、付き合いだと、他人との接触は避けられない。

 結婚すれば、毎日、嫁サンと顔を突き合わせなければいけないし、子供ができれば育児に時間を取られる。もちろん、それも幸せに違いないが、いざ、独りの時間をつくるとなると難しい。

 その点、独身なら、自分だけの時間は山ほどある。誰にもジャマされずに心ゆくまで眠れる。好きな音楽や読書に没頭できる。集中して掃除や洗濯を終わらせ、スッキリ……。他人を気にせずにやりたいことを自分のペースでできるというのは、ストレス解消やリフレッシュ効果もある。

 だが、それ以上に孤独な時間には重要な意味がある。「『持たない!』生き方」(だいわ文庫)の著者で、医学博士の米山公啓氏が言う。

「孤独な時間というのは、実は〈考えている時間〉なのです。外部からの情報をシャットアウトし、誰からも制限を受けずに独りになると、何もない状態から自分の頭で考えることができる。これは脳活性の原点です。何も考えずにボーッとしているだけでは効果はありませんが、頭を使って考えたり、自分を見つめ直すことで、眠っている能力を引き出すことにつながります」

 コクヨが07年に実施した「ひらめき」に関する調査によると、44.2%の人が「ひとりの時にひらめく」と回答。ひらめく場所についても、「布団・ベッド」「風呂」「車の中」「トイレ」など独りになれる場所が上位にランクインした。

●アイデアはその時ひらめく

 こんな米国の調査結果もある。

 数人のメンバーが自由にアイデアを出し合う「ブレインストーミング」はグループによるアイデア発想法として知られているが、「ブレストをしなかったグループの方がアイデアの数が多く、質も優れている」というのだ。

 まさに孤独は“知恵の乳母”というわけ。

「アイデアというのは、まず自分の頭の中で考えたことに、これまでの経験や記憶を結びつけて生まれるものです。人間の脳には『ワーキングメモリー』という記憶の機能があって、前頭葉や側頭葉を使います。しかし、大脳に広くしまい込まれた記憶というものは、時々、取り出して虫干しをしないと薄れていく。だからこそ、独りで過去を思い出し、現在と比較して考えることができる孤独な時間が大切なのです」(米山氏=前出)

 妻子持ちは、日々の生活に追われて独りで考える時間がない。脳は老いていくばかりである。一方、孤独になれる独身は脳を活性化しやすいから、いつまでも若々しくいられる。仕事のアイデアも湧いてくる。孤独は素晴らしい!

(日刊ゲンダイ2009年11月2日掲載)








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