投信だけで運用する「ファンドラップ」
2009年11月8日(日)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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金融サービス「ファンドラップ」をご存じだろうか。個人投資家からまとまった金を受け取った証券会社が、国内外の投資信託だけで運用するのがその中身。同じく証券会社に運用を任せるが、数千万円以上の資産を保有する富裕層を対象にした「ラップ口座」と比べて、投資額が少ないのが特徴だ。“庶民版ラップ口座”とも言うべきこのサービスに退職金を投じる人が多い。
ファンドラップは「ダイワファンドラップ」「野村ファンドラップ」「日興ファンドラップ」「SMBCファンドラップ」が代表格。最低投資金額はダイワが300万円、野村が500万円、日興とSMBCが1000万円だ。
07年10月からサービスをスタートしたダイワの場合、ファンドラップの資産残高は09年9月期で約960億円。今年3月末は約530億円だったので、半年間で430億円も増えた。運営する大和証券グループ本社の広報担当者はこう言う。
「投資経験が深くなく、退職金を振り向けるお客さまが多いですね。営業担当者が事前にヒアリングを行い、お客さまのニーズに合う投信を組み合わせるようにしています。投資一任契約後、3カ月経過すれば、解約(投資した全ファンドを売却)でき、その際、解約手数料はいただきません」
サービスを受けるためには手数料(投資顧問料と取引管理料の合計)が必要だ。ダイワは資産残高に対し年間1.47%。他社の手数料も1%台から2%台。また、これにファンドの運用費用に当たる信託報酬(年1%台から2%)がかかる。
信託報酬に加えて手数料も必要なファンドラップに投資するのはどうなのか。
ライフカウンセラーの紀平正幸氏が言う。
「投信だけで運用し、さらに手数料が加わるのでローリターンだと思います。ただ、リスクは小さく、退職金で投資するなら3分の1から4分の1の範囲内のお金でやるのが賢明です」
退職金をそっくり投資するのはやめた方がいいようだ。
(日刊ゲンダイ2009年11月5日掲載)