葉巻は5年で板につく
2009年11月9日(月)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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●人脈も人間の幅も広がる
革命家チェ・ゲバラが射殺されたのが39歳。30代でも葉巻が似合う男はいる。「オレもいつかは」と憧れたりする。もちろん、たしなむだけなら今夜からでも始められるが、サマになるには、一朝一夕とはいかない。
金融会社勤務の美紀さん(28=仮名)は、オジサマたちに連れられてシガーバーをよく訪れる。たばこは苦手だが、葉巻となると話は別らしい。
「私にとってシガーは、アロマセラピーと同じ。独特の香りをかぐだけで癒やされるんです。でも肝心なのは、葉巻姿が似合っているかどうか。カッコよくくゆらしている姿を見ると、アロマ効果と相まって、『すてき』って思っちゃいますね」
そう、葉巻こそ、カネも時間も自由に使えるシングルリッチにぴったりの趣味だろう。それなりのものを楽しもうと思ったら、値段は1本数千円。たばこなら何箱も買えるが、吸い終えるまでの30〜60分、好みの酒をなめながら味わう時間はまさに“至福の時”だ。何物にも替えられない。
でも、葉巻の味が分かることと、似合うかどうかは、まるで違う。絵になるには、ある程度の時間がかかる。ライフスタイルコーディネーターの潮田洋臣氏が言う。
「味の違いなら、1年で分かるようになる。でも、板につくまでには、最低でも5年はかかります。つまり、40歳で女性から『すてき!』と思われるには、30代前半には始めておくべきなのです。葉巻やオペラ鑑賞、乗馬など“オヤジの趣味”は奥が深く、ある程度の年数を経なければ、一人前と見てもらえない。その5年間は〈試用期間〉です。オヤジの趣味を、オヤジになってから始めても遅いわけです」
夜な夜な葉巻愛好家が集まる、東京・麻布台の老舗シガーバー「LA CASA DEL HABANO」の前田麗マネジャーも、女性の目線からこうアドバイスする。
「仕事が忙しい30代の男性こそ、一本のシガーを楽しむ時間を大切にしてほしい。吸い始めて最初の2、3年は、銘柄や味を覚えたり、酒との相性を試したりと試行錯誤する時期。でも、そこにとどまったまま、マニアで終わってほしくはありません。シガーの醍醐味(だいごみ)はその先にあるのです。シガーを介して40代、50代の先輩たちに、趣味や遊びを教われば、仕事とは違った人脈が得られるし、人間の幅も広がる。女性は、シガーを介してより男前になったジェントルマンに引かれるのです」
桃栗3年で、オヤジの趣味は5年――修業はちょっとの“背伸び”から始まる。
▽「LA CASA DEL HABANO by CIGAR CLUB」では、店内でシガーが楽しめるほか、プライベートロッカーでシガーを預かってくれる。Http://www.cigarclub.co.jp (電話)03・3583・7130 東京都港区麻布台2―3―9
(日刊ゲンダイ2009年11月6日掲載)