お笑い“同床同夢”、3LDKで6人共同生活の「鷺沼芸人」 頂点目指す/川崎
2012年2月23日(木)17時0分配信 神奈川新聞
「鷺沼芸人」などとプリントされた特製のTシャツを着てポーズをとる(後列左から時計回りに)滝野元気さん、大波康平さん、文田さん、大塚甲喜さん、根建さん、浅井優さん=宮前区 [ 拡大 ]
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鷺沼からお笑いの頂点へ―。川崎市宮前区鷺沼のマンションで共同生活を送っている若手芸人たちをご存じだろうか。通称「鷺沼芸人」。それぞれ別の相方を持ちながら、一つ屋根の下で同じ夢に向かう。上を目指すだけでなく、「地域に根ざした活動をしたい」とも。ローカル色を意識した彼らの取り組みにも注目だ。
テレビのスイッチを入れようとするが映らない。手には携帯電話。「最近、そのリモコン感度悪いよな」。誰かがボケれば、すかさず別のメンバーが「それ、携帯だから」と突っ込みを入れる。生活スペースは、時を選ばず“舞台”に早変わりする。
自称「鷺沼ハウス」に住むのは、お笑いコンビ「囲碁将棋」の文田大介さん(31)ら吉本興業所属の5人。同社養成所の同期などで仲が良い。2008年からここで寝食を共にしている。
文田さんの相方を務める根建太一さん(30)も、月の半分以上はハウスに入り浸る。3LDKの住居スペースには都合、男6人が暮らしている。
「家賃が安く抑えられるし、帰ったときに誰かいるのがいい。毎日が修学旅行気分」。本業だけでは生計を立てられない3人は、飲食店などで働く日々。文田さんらは共同生活の利点をこう説明する。
プライバシーはほぼゼロ。彼女との通話は雰囲気で伝わり、「ネタ」では私生活を暴露されることもしばしばだが、「笑いにつながればOKというスタンスだから」と文田さん。お互いの生活上のエピソードを披露することで、ネタの「引き出し」も増えるという。共同生活を面白がられ、仕事の依頼も増えつつある。
お笑いの日本一を決める「THE MANZAI」に全員で決勝進出するのが目標だ。一方で、鷺沼駅前の商業施設のイベントに6人で出演し、地域に軸足を置いた活動も展開している。文田さんは「自分たちが活躍することで鷺沼を有名にしたい。ここが(藤子不二雄さんなどが暮らした)トキワ荘のように、売れっ子を輩出する場所になればうれしい」。
今年区制30周年を迎える宮前区は、彼らが記念イベントの盛り上げ役になることを期待している。文田さんたちも「観光親善大使になって、街をPRしたい」と意欲は十分だ。
創業100年を迎える吉本興業は、記念事業の一環として、若手芸人が各都道府県に住み地域貢献活動をするプロジェクトに取り組んでいる。「囲碁将棋」の2人は、ともに県内出身。神奈川のご当地芸人として、学校での出前授業なども行っている。