最近、若い人の胃が丈夫になっている?
2009年9月1日(火)11時0分配信 R25
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「確かに、以前は20代、30代の若い人たちが胃潰瘍(かいよう)や十二指腸潰瘍などで受診することが多かったのですが、近年圧倒的に減っています。これはピロリ菌に感染している人が劇的に減っているから。ピロリ菌は胃潰瘍や胃ガンの原因で、子どものときに井戸水や食べ物などを経路に感染するため、衛生状態が良くないと感染率が高まるといわれています。日本は特に感染率が高く、60歳以上の人では80%です。しかし衛生環境が良くなったお陰で、若い人の感染者が極端に減少したため、胃潰瘍などの患者さんも減っているのだと考えられています」他にも、味噌や醤油などを使った日本特有の塩分が多い食生活などが胃ガン発生率を高めていた原因だそうです(そのため、日本人の胃ガン、胃・十二指腸潰瘍の発生率は欧米人に比べて高いのだとか)。しかし、ピロリ菌感染者が減少したことによって胃疾患が減っているのなら安心ですね。
「しかし、その代わり、若い人を中心に増えている胃腸の病気があります。それが胃痛や胃の不快感となってあらわれる機能性胃腸症や、男性は下痢、女性は便秘を訴える過敏性腸症候群といった病気で、病気としての所見はないのに症状があるという点が特徴です。胃は“第二の脳”といわれるほどストレスの影響を受けやすい臓器。ストレスや過労などにより自律神経のバランスが崩れ、胃の働きが悪くなるために胃痛などの症状があらわれるのですが、内視鏡で検査をしても何も異常が見つかりません」
以前であれば、胃が痛いなどの症状があっても、検査して異常が見られなければ病気とは見なされなかったそうです。胃が痛いのはつらいですが、それが胃の病気でないのならいいのでは…と思ったのですが、それほど楽観していい状況ではないそうで…。
「機能性胃腸症や過敏性腸症候群は、胃腸の病気とはいえない面もありますが、うつ病発症のシグナルであることも多いのです。胃腸の病気ではないからといって放っておくと、うつ病が悪化したり、慢性疲労症候群にかかってしまう可能性もあります。胃腸の病気ならばある程度薬などで治療できますが、うつ病の治療にはお金も時間もかかります。胃腸の症状を甘く見ないことです」
胃という臓器は思ったよりも丈夫で、ちょっとした要因でびらん(ただれ)や出血が起こるものの、すぐに修復する能力を持っているといいます。とはいえ、ストレスや乱れた食生活で継続的に負担をかけ続ければ病気にもなるし、本当に胃に穴があく可能性もあります。
胃の健康にも気を配り、毎日の食事を楽しめる、元気な胃をキープしましょう!
(R25編集部)
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